JP2020・ICTと印刷展 出展レポート
~Withコロナ時代を乗り越える4つの創出~
JP2020・ICTと印刷展とは『JP産業展協会』(大阪府印刷工業組合等)主催の、西日本最大の印刷関連機材の総合展示会で、大阪市のインテックス大阪にて毎年春頃に開催されていましたが、今回は、新型コロナウイルスの影響により11月19日、20日に開催されました。
この展示会にリコージャパンも出展しましたので、私たち、Print Compass編集部はブースを取材しました!
ブースコンセプト
今年のリコージャパンブースのコンセプトは、
『New Force Creation Project』(ニューフォースクリエイションプロジェクト)です。
『New Force Creation Project』とは、Withコロナ時代を乗り越えていくため、リコーと印刷会社様で売上拡大のための新たなチカラを共に創り出す活動です。
その中には大きく分けて4つの創出があり、それぞれ「新しい“顧客”の創出」、「新しい“印刷”の創出」、「新しい“業務”の創出」、「新しい“事業”の創出」となっています。今回のブースではそれぞれの創出をテーマにしたコーナーを設けて、これら4つの創出活動とはどんな内容なのか、なぜ今必要なのか、そしてどう実現できるのか、について事例やデモを交えてご紹介しました。
では、具体的に「New Force Creation Project」の展示内容を見ていきましょう!
まずは、このコンセプトをご来場者様にお伝えするべく、期間中、常時アツいプレゼンテーションを繰り広げた2人組のプレゼンテーターユニット<OKANET>。NET今村とリコージャパン岡の掛け合いで、ブースコンセプトの紹介や各ブースの見どころをわかりやすく紹介しました。
↑お客様が熱心にOKANETのプレゼンテーションに耳を傾けていました
New Force Creation Projectのご紹介
<新しい顧客の創出>
まず「新しい顧客の創出」のコーナーでは、EC※サイトとPODの活用で今までアプローチできていなかった顧客の獲得を実現している印刷会社様の事例をご紹介。
- ※electronic commerce(エレクトロニックコマース=電子商取引)
新型コロナ禍の影響が少ない印刷会社様をリコージャパンがヒアリングして見えた3つのポイントである「①小口取引の多さ ②全国の顧客からの受注 ③社員全員が営業」。そして、それを実現するための鍵となるのが「ECサイト」と「PODで作れるオリジナリティのある、特徴のある印刷物」なのです。
「特徴のある印刷物を販売するECサイトで全国に小口取引の販売網を広げる」
本コーナーでご紹介した具体的なECサイト構築の仕組みについては、来場したお客様からも「これならすぐに始められそう」「ECは難しい、大手のやる事と思っていたがイメージが変わった」などの声をいただきました。
<新しい印刷の創出>
次に「新しい印刷の創出」のコーナーです。
先程「新しい顧客の創出」で紹介したオリジナリティのある・特徴のある印刷物をどのように実現していけばよいのか…。
その手助けをしてくれるのが、RICOH Pro Cシリーズです。
RICOH Pro C7200シリーズはホワイト・クリア印刷に加え、ネオンイエロー・ネオンピンク・インビジブルレッドの印刷が可能となる5色目トナーに対応し、印刷物の表現力を一層広げられる機種となっております。
今回は、実機と5色目トナーや濃色紙・蒸着紙を使ったサンプルを展示しています。通常のCMYKトナーを超えた表現が可能となり、より印刷物の価値を高めることができます。
たとえば、ホログラム蒸着紙にホワイトトナーを活用したポストカードを作ることで、より見てもらえる、手に取ってもらえる印刷物となります。見てもらう、手に取ってもらうことが課題のDM等に活用できます。
↑濃色紙やアルミ蒸着紙への印刷サンプル
また、ブース内には、RICOH Pro C5300Sシリーズも展示し、コンパクトでありながら、高品質かつノーカーボン紙・YOPO紙・厚紙印刷までこなす用紙対応力をもったマシンであることをご体感いただきました。
<新しい業務の創出>
3つ目は「新しい業務の創出」のコーナーです。
「新しい顧客の創出」、「新しい印刷の創出」により特徴ある印刷物の小口案件を獲得する方法をお伝えしましたが、小ロットの印刷なのに大ロットのオフセットと同じように人手・労力をかけていると費用対効果が少ない…、新しいことをやりたいのに人手が足りない…。
そんな印刷会社様の声を解決すべく、このコーナーでは印刷作業に特化したRPA※による自動化をご紹介しました。
- ※Robotic Process Automation(ロボティック・プロセス・オートメーション)
リコーが提供する「リコープリンティングROBO」は、印刷指示書を指定のフォルダに入れるだけで、パソコン上のソフトウェアが印刷まで作業してくれる優れモノ。夜間に作業を行わせることで、翌日は朝からPODを稼働させることができるなど、印刷の生産性アップを実現します。
デモンストレーションは多くの方に興味深くご覧いただき、人気の高い展示コーナーでした。
<新しい事業の創出>
4つ目は「新しい事業の創出」です。
「クライアントに対して、もっと出来ることはないか」、「どうやって自社ビジネスを広げていけばよいのか」、そう考えている印刷会社様は多いと思います。
このコーナーでは、印刷会社様とリコージャパン、それぞれの強みを掛け合わせることで出来る、新たな事業領域拡大についてご紹介しました。
例えば布地に印刷できるプリンターのRICOH Ri100を活用し、マスクやエコバック・ポーチに印刷することで出来るオリジナルグッズ制作による新しい印刷ビジネスや、
イベント会場で利用できる、紙とデジタルを組み合わせた販促施策をご紹介しました。
↑子どもの描いた絵をスキャンすると動き出す、紙×デジタルのイベント集客ツール
↑イベント来場後に、子供の描いた絵が表紙のDMが届く!捨てられないDM施策
デモンストレーションを交えて紹介し、来場者の方が足を止めてご覧いただきました。
大阪府印刷工業組合によるGo To 商店街企画
リコージャパンブースの隣では、大阪府印刷工業組合様が地元の商店街に対して提案できる「Go To 商店街」の企画が展示されていました。今回はその一部をご紹介させていただきます。
ちなみにこの取り組みにはリコージャパンも一部参画させて頂いております。
バーチャルWEB商店街
WEB上に商店街を再現!
360°風景を簡単に撮影できるカメラ「RICOH THETA」を活用してバーチャル商店街を作成し、WEBを通して、たくさんの方に商店街を知ってもらおうという企画で、商店街の魅力や雰囲気を知ってもらう新しいカタチとなっています。
さらに、WEB上に商店街の方と直接交流できるオンライン窓口を設置し、地域と連携したイベントや企画をここで相談できます。
印刷会社の持つコンテンツ力を活かせる企画ではないでしょうか。
GO TO 商店街楽しい感染症防止策
ニューノーマル時代に商店街の感染症対策を、誰もが楽しく取り組める企画です。
例えば、「検温チャンス」。
これは、イベントや展示会場、お店などの入り口で最近実施されている検温を活かした企画で、
下記イメージのように看板に「検温チャンス」と記載し、設定した体温が出ると商店街のクーポンがもらえるというイベントです。
このような企画アイデア+制作物セットでの感染症対策は、集客したいけどコロナ対策もしなければ…と悩んでいる商店街の方に喜ばれるのではないでしょうか?
みんなが主役商店街
商店街で働いている方々を主役として、ポスター化し、登場する店主たちを商店街から見つけるイベント企画です。
店主を見つけると店主のトレーディングカード(割引券付き)がもらえ、すべての店主を探すと商店街の福引を回すことができ、豪華賞品がもらえるという「商店街で働く人を主役」を主役とした、面白いアイデアとなっています。
これもイベント+制作物セットで提案出来る印刷会社ならではの企画でした。
その他にも、数多くの展示があり、どの展示も印刷会社の強みであるコンテンツ制作力を生かした、地域活性化のアイデアや大人から子供までが来たくなるそんな魅力が詰まったGo To 商店街企画でした。
感染防止への取り組み
今回は新型コロナ禍ということもあり、展示会も事前登録制となり、入り口では、検温・手指消毒を実施していました。
リコージャパンブースでもマスク着用・展示物の消毒やソーシャルディスタンスの徹底等、感染防止対策を行った上で、お客様をご案内させて頂きました。
↑消毒液の設置と定期的に各コーナーの消毒作業を行いました
↑マスクに印刷できるプリンターRICOH Ri 100で制作した「RICOH」ロゴ入りのオリジナルマスクで皆様をおもてなし!
まとめ
いかがでしたでしょうか?コロナ禍ということもあり、例年より来場が制限された厳しい状況下でしたが、多くの方に、リコーの新しい取り組みを見て・体感していただくことができました。
最新のデジタル技術やPODを活用して新規事業や今までにない印刷ビジネス獲得を目指す取り組み、RPAを活用した業務改善のソリューションなど、リコージャパンはあらゆる場面でお客様をサポートさせていただきます。
今回ご紹介した内容の詳細説明をご希望の場合は、是非全国のリコー営業担当あるいは下記お問合せフォームよりお気軽にご連絡ください。
また、定期的にWEBセミナーも開催しておりますので是非そちらにもご参加ください。