「クライアント企業のイメージ通りの色に合わせるのが大変…」
「出力するプリンターごとに同じ品質の色を出すのが難しい…」
「より見てもらえる、販促効果の高い印刷物の色表現どうしよう…」
印刷会社の方なら誰もが直面したことがあるであろう「色」に関する課題。
昨今は新しい印刷方式や素材の進化によって多くのバリエーションの色表現が可能となり、クライアント企業のニーズや要求も多様化してきました。
そんな中、リコージャパンのショールーム『RICOH Printing Innovation Center』で“COLOR-FULL Tour(カラフルツアー)”という「色」をテーマにしたイベントが開催されるとの耳よりな情報を聞きつけ、我々Print Compass編集部が現場を取材しました。
本イベントレポートにてその全貌をご紹介していきたいと思いますので是非最後までご覧ください!
色をテーマにしたイベントCOLOR-FULL Tour(カラフルツアー)とは!?
本イベントの全容を明らかにするため、まずはイベントのコンセプトやどんな体験できるのか今回のイベント担当者であるリコージャパンの須藤さんにインタビューしてみましょう。
――COLOR-FULL Tourとはどういったイベントでしょうか?
今回、 “印刷物”を作る上では欠かせない「色」に注目したイベントです。
印刷現場のお悩みや付加価値の高い商材を生み出すためのヒントを「色を合わせる」・「色を広げる」という2つの軸からご紹介させていただきます。
――「色」というキーワードを軸にしたイベントなのですね。大変興味深いです。
本イベントのテーマとなっている「色を合わせる」・「色を広げる」はそれぞれどういった内容なのですか?
まず「色をあわせる」。これは印刷現場で基準に合った色を出すための調整、クライアント企業との間で発生する色合わせ作業を指します。本イベントでは、特定のスキル・感覚に頼らず、手間なく色合わせを行うことができるソリューションを中心にご紹介します。
いつでも・誰でも理想とする印刷物を作り上げるための適切な環境・色管理の方法をご提案しますので是非期待してください。
そして「色を広げる」。これは、POD機の特色トナーやインクジェットプリンターを活用し、CMYKだけではない幅広い色域を活かした印刷物を制作していくことで、仕事の幅を広げ、売上拡大をリコージャパンと一緒に目指しましょうということを意味しています。
今までCMYKのプロセスカラーだけでは難しかった色表現を可能とするソリューションをご紹介し、付加価値提案のヒントを探すお手伝いができればと考えております。
――今回のイベントはどのような役職・職種の方のご参加が多いですか?
経営者の方はもちろんですが、実際に印刷物の制作に携わっているオペレーター方にも多くご来場いただいています。
日々の業務で必ず発生する、色合わせや色調整に関するソリューションが主役ということで実際の印刷現場でお仕事されている方にも是非ご覧いただきたい内容となっています。
――経営者の方だけでなく、実際の印刷現場で働いていらっしゃる方の大切な業務に沿ったイベントなのですね。須藤さんありがとうございます。
それでは、“COLOR-FULL Tour(カラフルツアー)”の内容を実際に見ていきましょう。
「誰でも」「簡単に」カラーマネジメント! 「RICOH Auto Color Adjuster」
まずは「色を合わせる」の本丸、特定のスキル・感覚に頼らずPOD機の色管理ができるようになる「RICOH Auto Color Adjuster」です。
- カタログに掲載される製品の“色”
- チラシやポスターに写っている人肌の“色”
このようなデータを印刷する際、クライアント企業の理想とする「色のイメージ」に近づけるのに印刷会社の皆様は色見本を見ながら何度も目検で色合わせを行ったり、出力する際も複数台PODを持っている場合、均一な品質になるよう色調整をする必要も出てしまい、時間や手間がかかっていることも多いのではないでしょうか?
さらに作業自体もオペレーターのスキルによって品質が左右されることも多く、すぐにできるものでもありません。
このような印刷現場のお悩みを解決するソリューションが「RICOH Auto Color Adjuster」です。
このソリューションは大きく分けて以下の2つの機能を持っており、日々発生する色合わせ作業のほとんどをまかなうことが可能となります。
- ①各POD機の状態に合わせたICCプロファイルを使用することで、機種間の色差を効率的に抑制することができる「かんたん色調整」機能。
- ②クライアント企業から支給された色見本にPOD機の印刷物の色を合わせる作業を誰でも短時間でできるようになる「色見本合わせ」機能
これにより現像ユニットの交換前後や複数台のPOD機があっても煩わしい色調整をすることなく、均一な品質を担保して出力できたりとオペレーターの方にとって嬉しい活用方法が満載です。
実際にイベントに参加されたお客様からも「これは楽になるぞ」「熟練のオペレーターの方に負担がかかっていたトーンカーブ調整作業が軽減できるかも」「色管理のデータをエビデンスとしてクライアント企業に見せられそう」等のお声をいただき、説明員と話し込んでいる方が大勢いらっしゃいました。
色合わせ作業や色の管理にお困りの印刷会社の皆様は是非一度ご覧ください。
正しい色は正しい環境から!出力環境の「見える化」始めませんか?「RICOH EH 環境センサー」
「色を合わせる」というテーマからもう1つ。
クライアント企業が理想とする品質の印刷物を作り出す上で、印刷現場の環境を管理する必要があるかと思います。色合わせが手間なく・簡単にできても適切な温度や湿度の保たれた環境でないとPOD機や印刷用紙の状態に影響が出てしまいます。
POD機の調整だけでなく、設置環境の温度や湿度を適切に保つことも印刷品質を管理するという点では重要になってきます。
そこで活用できるソリューションが「RICOH EH 環境センサー」です。このソリューションはセンサーを印刷作業場に設置して、「温度」「湿度」「CO2濃度」などのデータを全自動で常時取得できる、というものです。
POD機や用紙の置く場所によっても品質が変わることがあるため、温湿度を常にパソコンやタブレットなどから管理画面のURLにアクセスすることで、確認できるうえに、異常時にはアラートを通知してくれる等、離れた場所でも、印刷環境を整えるのに非常に使いやすいものとなっています。
さらに、センサーは室内の光で発電と充電ができ、測定データもBluetooth®で一定間隔で自動送信されてくるため、電池交換や配線なども不要。いまの環境にそのまま設置が可能なところも非常に大きなポイントとなっています。
※RICOH EH Sensor Cloud:ダッシュボード画面
イベント会場では、「置いてあるプリンターの位置によって出力した色が変わることがあるので部屋の可視化に使えそう!」「勤務地と離れたところに用紙を保管していたのでリモートで見られるのはありがたい!」「CO2排出量も見られるので自社のSDGsのPRにも使えそう」等と大きな反響をいただきました。
正しい色の印刷物を作るためにまずは印刷現場の環境から変えていきませんか?
CMYKにとらわれない!特色印刷と幅広い用紙対応力で新たな色表現を実現する「RICOH Pro C7200S×特色トナー」
「色を合わせる」のコーナーでは、色管理や印刷現場の環境を整え、クライアント企業の理想とする印刷物を作ることをご紹介してきました。
こうした土台づくりを行なった上で、「他社との差別化に繋がる提案がしたい」「クライアント企業の細かい要望やニーズに沿った印刷物を制作したい」と思われる印刷会社も多いかと思います。
そこでご紹介するのが2つ目のテーマである「色を広げる」を実現するソリューション、リコーのPOD機「RICOH Pro C7200S×特色トナー」です。
RICOH Pro C7200Sは耐水紙の代名詞ユポやLIMEX等の様々なメディアに対応しているだけでなく、CMYK以外に特色トナーを使うことができます。
リコーの特色トナーはホワイト・ネオンピンク・ネオンイエロー・ゴールド・シルバー・クリア・インビシブルレッド・抗菌クリアと8種類ものバリエーションを揃えており、それぞれCMYKと組み合わせることで新しい色表現が可能となり、訴求力の高い印刷物を生み出すことができます。
※特色トナーサンプルカード8種
イベント会場では、RICOH Pro C7200Sが対応しているメディアの紹介や色表現豊かな特色トナー活用したサンプルをご覧いただき、ご来場いただいた方も前のめりに説明をお聞きいただきました。
小ロット印刷や用紙対応力ができるだけでなく、8つの特色トナーを用いて多彩な色表現で付加価値の高い印刷物が作れるRICOH Pro C7200Sで新しいビジネスの獲得にチャレンジしてみませんか?
CMYK+αで“濁り”のない多彩な色表現を!
紙以外への印刷商材で仕事の幅も広げる「RICOH Pro L5130e/L5160e」
「色を広げる」からもう1つ。紙メディア以外の印刷ビジネスができるワイドフォーマットプリンター「RICOH Pro L5130e/L5160e」を活用して新しいビジネスを始めてみるのはいかがでしょうか。
このプリンターは匂いもほとんどなく、速乾性のあるラテックスインクを搭載しており、室内外の看板やバナー等の印刷に活用できます。
※ワイドフォーマットプリンター「RICOH Pro L5130e/L5160e」で制作したサンプル
左:ショールーム受付の電飾とフロア装飾
右:電飾フィルム
さらにCMYKインクの他にオレンジ・グリーンインク、ホワイトインクを搭載。オレンジ・グリーンの2色が加わることで通常の印刷において発生する“濁り”がなくなり、華やかなオレンジや明るいグリーンの出力が可能となります。
また、ホワイトインクを活用することでPET素材のような透明な素材にも鮮やかに印刷ができるようになり訴求力の高い色表現が可能となります。
※オレンジ・グリーンインク 出力サンプル
※透明素材×ホワイトインク 出力サンプル
新しいビジネスの展開をお考えでしたら、多彩な色表現のできる「RICOH Pro L5130e/L5160e」を活用してみてはいかがでしょうか。
このように多彩な色表現ができる「RICOH Pro L5130e/L5160e」で印刷会社の皆様におすすめの新しいビジネスが“オリジナル壁紙ビジネス”です。
昨今カフェや商業施設、幼稚園等に「オリジナル壁紙」のニーズが高まっており、リコージャパンでもこのビジネスの事業化をサポートしています。
デザインスキル・印刷スキルをお待ちの印刷会社様は付加価値の高い提案ができるのではないでしょうか。
※オリジナル壁紙サンプル
実際にイベントに参加された方も「オレンジ・グリーンがあることで印刷物が鮮やかになるね」「防火認定や施工業者の斡旋等 壁紙ビジネスで不安なところをサポートしてくれるのがありがたい」等の“色”や“新規ビジネス提案”における前向きなお声が飛び交っていました。
まとめ
「色を合わせる」・「色を広げる」の2軸でご紹介したCOLOR-FULL Tour(カラフルツアー)はいかがでしたでしょうか。
「色」を統一・再現するためのソリューションのご案内、付加価値の高い印刷商材を作り出すためのヒントを「色」という観点からご紹介しました。
新型コロナウイルスも一定の落ち着きを見せ、これから自社のビジネスを伸ばしていこうとお考えの印刷会社の皆様も多いかと思います。
リコージャパンでは、今後もPOD機をはじめ、インクジェットプリンター、そして印刷業を効率化・省力化に繋がるソリューション等、印刷会社様のビジネスを加速させるソリューションをお伝えしていきますのでぜひご注目ください!
今回ご紹介したイベント内容に関して、詳しく知りたい!実機デモを見てみたい!などのご要望がございましたら、お気軽にこちらの問い合わせフォームよりご連絡ください。
イベント担当・営業担当一同皆様のお越しをお待ちしております!