「壁紙」が印刷会社の新ビジネスに!? “5つの課題”の包囲網を突破する秘策とは

「壁紙」が印刷会社の新ビジネスに!? “5つの課題”の包囲網を突破する秘策とは

近年印刷会社様の間で期待が高まっているインクジェットプリンターを活用したビジネス。実際にPrint Compass事務局で取ったインクジェットプリンターに関するアンケートでも、下記のように「期待している」「すでに活用している」という声が多く上がっています。

生産財としてのインタージェットプリンターについてどのような印象を持ってますか?

印刷会社様の未来に向けた新規事業の立ち上げにおいて「インクジェット」は非常に魅力的な存在。しかし実際ビジネスをスタートしよう!と考えたときに、いくつか課題もあるのではないでしょうか?

その中でも、多くの印刷会社様からよく聞くのが「インクジェットプリンターで実際何を作ることがビジネスに繋がるのか?」というお話。確かに、新しい設備を導入する以上、それを使ってどう投資を回収するか、利益を上げていくかというのは避けて通れないことですよね。

本コラムではそのヒントとして「とある商材」について可能性を探索してまいります。
その商材とは、「壁紙」です。

いやいや、壁紙って印刷会社のビジネスにならないでしょ。ハードルが高すぎる。とお考えになったそこのあなた。少しお待ちください。おっしゃるように壁紙ビジネスにはいくつか事業化における課題があります。今回はそんな「壁」をどう乗り越えていくのか、そこを含めてお伝えさせていただきます。

ノウハウの実践方法をまとめた
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目次

1.インクジェットと相性のよい商材と言うけれど…

鶴野

こんにちは、Print Compass編集部の鶴野です。今日はまたまた、編集部のインクジェット担当である藤本さんに呼び出されています。

鶴野

先日は補助金を活用したインクジェットビジネスのスタートについてでしたが(前回の記事が気になる方はこちら)、今日は「オイシイ新ビジネスのネタがある」という連絡を受けた次第です。何やらいかにも怪しい…。

Print Compass編集部の鶴野

鶴野さん、お待ちしていました。

藤本

インクジェットプリンター担当・藤本

鶴野

なんだかこのパターンも慣れてきました。しかし今回は「オイシイ新ビジネス」というさすがに怪しすぎるお話なわけですが、本当に印刷会社の方にこれ以上読み進めていただいてよいものでしょうか?

「オイシイ新ビジネス」は、あります。インクジェット担当の私を信じるか信じないかは、あなた次第。

藤本
鶴野

妙にイラっとするどこかで聞いたような言い回しですが、わかりました。そこまで言うのであれば教えてください。

ありがとうございます。いきなりですが、結論からお話させていただきますね。実はその新ビジネスというのは“壁紙”なんです。

藤本
鶴野

…なるほど、藤本さん、一旦落ち着いてください。確かにインクジェットプリンター、特に広幅プリンターでは壁紙で使えるような素材にも印刷できるのは私も知っています。なのでそれを推したい気持ちはわかるのですが…。ぶっちゃけた話、壁紙ビジネスって参入障壁が非常に高くないですか?

なるほど、これはまだ信じていませんね?

藤本
鶴野

言いにくいですがそうです。僕が思いつく限りで具体的には以下のような課題があると思うのですが…

壁紙事業化5つの課題

鶴野さん、いま一瞬で考えたとは思えないほど端的にまとまっていますね。でもこちらはおっしゃる通りです。

藤本

では信じないあなたのために、私がこの“5つの課題”と言われる壁を今から1つ1つ丁寧に粉砕して、新たなビジネスへの道を切り開いてまいりましょう。

藤本
鶴野

なんだか物騒な感じですが、そのドヤ顔はつまり、「課題解決の秘策アリ」ということですね。

はい。まずこれは壁というほどですらないのですが、課題1の「室内で使うものなのでインクの匂いが気になる」と、課題2の「印刷や乾燥で時間がかかり量産しにくい」というものは一瞬で片付きます。

藤本
鶴野

え、そうなんですか?

そうなんですか?じゃないですよ。リコーの広幅インクジェットプリンターの特徴をお忘れですか?それでも本当にうちの社員ですか?

藤本
鶴野

何をおっしゃいますか。私も伊達にいつもウェビナーの配信担当をしてるわけじゃないので頭に入ってますよ。「速乾性」・「匂いがほとんどない」・「用紙対応力」・「印刷スピードが速い」ですよね。あっ…。

「速乾性」・「匂いがほとんどない」・「用紙対応力」・「印刷スピードが速い」

わかってるじゃないですか!そうです、リコーの広幅インクジェットプリンターの使っている「ラテックスインク」の特徴である速乾性と匂いの少なさ、はまさに壁紙にうってつけで壁紙のためのインクと言ってもいいほどです。これ以上詳細をしゃべると延々と商品PRになってしまうので慎みますが、課題①・②は実は既に解決できているんです。

藤本

<リコーの広幅インクジェットプリンターの詳細を知りたい方はこちら>

鶴野

た、たしかに。うっかりしていました。

これで新ビジネスに壁紙を、ということを信じていただけましたか?

藤本
鶴野

たしかに課題①・②は解決されました。されましたが…、まだ僕の用意した課題はあと3つも残ってますよ!これらはプリンターの性能では解決できない課題のはずです!まだ納得できないですね…

壁紙事業化5つの課題

なるほど、確かに残る3つの課題も気になるポイントですよね。特に課題3の「壁紙ビジネスの市場・ニーズってどうなの?」については大前提として気になる気持ちもわかります。

藤本

お悩みのようですね、そこについては私が解説しましょう!

??

男性が登場

鶴野

怪しい人が急に出てきた!

2.徹底検証!壁紙市場の規模とニーズは本当に新ビジネスになる?

突然の乱入、失礼!広幅インクジェットプリンターの商品担当をしている山下です。壁紙ビジネスの市場やニーズについてお困りという声をキャッチして飛んできました!

山下
鶴野

ここ結構密閉された部屋なんですけど、よく聞こえましたね。

早速お答えしましょう!の前に、鶴野さんにクイズです!

山下
鶴野

圧と勢いが強い…!なんでしょう?

人口1人当たりの壁紙消費量が最も多い国、どこだと思いますか!?

山下
鶴野

壁紙消費量、ですか。うーん、デザインされた壁紙っていうと、アートが日常生活に浸透している欧米が進んでいる印象ですけど…

まんまと引っ掛かりましたね!!こちらの表をご覧ください。国単位で一番使用量が多い中国とロシアは各々8億㎡の使用量、そして日本は3番目の7億㎡となります。しかし中国やロシアは日本より大幅に人口が多いですよね。すなわち建物の数も多いです。実は人口1人当たりの壁紙消費量が最も多いのは「日本」なんです!

山下

壁紙ビジネスの市場って…?

鶴野

これは意外ですね!日本ってそんなに壁紙を使ってるんですね。

しかも、実はいま壁紙の中でも注目されているのが「オリジナル壁紙」なんです!

山下
鶴野

オリジナル壁紙、というと“その場所だけのオンリーワンの壁紙”を作って貼る、という事でしょうか?

そうです!元々欧米では2000年代からオリジナルデザインの壁紙というのは壁紙市場の中で1つのムーブメントになっていたんですが、ここにきて世界的にSDGsの観点で大量生産・大量廃棄の量産型壁紙に対する見直しの声が上がったり、国内ではリフォームやDIY需要が高まったり、とオリジナルデザイン壁紙に需要が伸びてきているんです!

山下
鶴野

なるほど、確かにSDGsもDIYも今や当たり前のようによく聞く言葉ですね。

そうですよね!例えば不動産業界では、賃貸大手のエイブルさんが大家様の意向に応じて壁紙をカスタマイズすることで空室率低減に一役買うサービスを実際に行っていたりします。

山下

※エイブル様のWebサイトはこちら

鶴野

オンリーワンの壁紙、っていうのはインパクトがありますし、誰かに自慢出来たりしそうですね!他にもオリジナル壁紙の事例はあるんでしょうか?

いくらでもありますよ!例えばよく使われるところだと「ホテル」・「病院」・「保育施設」・「アミューズメント施設」・「小売店・飲食店」あたりですね!

山下

ホテルで各部屋のコンセプトに合わせたオリジナル壁紙、なんかはイメージしやすいと思いますが、それだけでなくトイレやエレベーターなどちょっと立ち止まる小さな場所の壁紙をオリジナルのものにすることで大きく印象を変えることもできます。トイレの内装を変えただけで顧客が大幅に増えた、なんて事例もあるようですよ!

山下
鶴野

なるほど、壁紙と言ってもいろんな使い方があるんですね!確かにホテルや博物館とかでエレベーターがオリジナルコンセプトに合わせて装飾されていてテンションが上がった、という経験はあります。顧客満足度を上げてリピーター獲得施策にもなる、というマーケティング視点で考えると、壁紙は費用ではなく投資とも言えそうですね!

まさにそうなんです!1点もののオリジナル壁紙、というのはどんな業種でもニーズがありますので、印刷会社様にとってもビジネスにしやすいのではないでしょうか?

山下
鶴野

しかも市場自体も伸びているとなれば、確かに新ビジネスに適している気がしてきました。

そうでしょうそうでしょう。実はいま我々がいるこのオフィスの壁紙も、オリジナルで作ってるんですよ?

藤本
鶴野

なるほど、個人のお客様に接するBtoC企業だけでなく、我々のようなBtoBビジネスの企業でもオフィスやショールームなんかで需要アリ、ということですね。最近はショールームも商品を見せるだけでなく、体験してもらう、というというコンセプトの会社は多いと思いますし、そこにオリジナル壁紙は合いそうですね。

そうなんです。さぁこれでもう何の不安もなく壁紙ビジネスをスタートできそうですね!

藤本
鶴野

そうですね~…、ってちょっと待った!危うく納得するところでした。課題は5つあったじゃないですか。あと2つ、特に一番気になるのは施工ですよ。はっきり言って、いきなり素人がテキパキ施工する、って難しいじゃないですか。刷ったら終わり、ではビジネスにならないんじゃないですか?

壁紙事業化5つの課題

おっと、良いところに気が付かれましたね。

藤本

そこについては、私がマルっとすべて解決しましょう。

??

別の男性が登場

鶴野

またまた怪しい人が出てきた!

3.壁紙事業化の合言葉は「共創」!?

どうも、広幅インクジェット機の営業担当をしている鈴木です。鶴野さんの指摘通り、壁紙ビジネスには「貼る」という施工作業が必ずセットで必要です。

鈴木
鶴野

鈴木さん、営業ってことは普段印刷会社様とお話することも多いと思いますが、ぶっちゃけ印刷会社様がいきなり施工作業も自分たちで始めるって、可能なものなんですか?

できない、とは言いませんが、現実問題簡単ではないですね。

鈴木
鶴野

そうですよね…。商品製作や市場については今までの話で解決しましたけど、ここが解決しないと結局ビジネスにならないじゃないですか…。気持ちは盛り上がったのになぁ…。

そうしょんぼりしないでください。そういうと思って、実は用意があります。

藤本
鶴野

え、でもさっき自社でやるのは難しいって…

そう、自社では難しい。であれば「自社でやらなければいい」んです。解決のキーワードは「共創」です。

鈴木
鶴野

つまり、外注するってことですか?簡単に言いましたけど、施工会社をそんなに簡単に見つけられるものでしょうか?そこに時間をかけていてはビジネス化が遠のくような…

はい、ですので我々リコージャパンが施工会社様を紹介します!

藤本
鶴野

え!そんなことができるんですか?

印刷会社様はいまも後加工などでは他の会社と協業することもありますよね。壁紙も考え方は同じなんです。普段リコージャパンが印刷会社様に提唱している「印刷会社様とリコージャパンの強みで新規ビジネスをKICK START ※」の一環として今回、施工会社様のネットワークを構築し、印刷会社様が安心して壁紙ビジネスを提案できるようなパッケージを開発したんです。

鈴木

※KICK STARTについてはこちら

その名も「ProL de 壁紙事業化パック」です!じゃじゃーん!

藤本

ProL de 壁紙事業化パック

鶴野

壁紙事業化パック…!なんだか安直ながらもワクワクするネーミングですね。パックという事は、印刷会社様が壁紙事業をスタートするために必要なアレコレが色々入っているということでしょうか。いまお話いただいた施工会社様の紹介以外にも何かサービスがありそうですが、教えてもらってもいいですか?

安直ですみませんね(笑)はい、その通りで、壁紙事業をロケットスタートしていただくために必要なサービスがこのパックには詰め込まれています!

藤本

実は今回のパックは、日本におけるオリジナル壁紙の第一人者である「リンテックサインシステム様」とタッグを組んだものとなっています!先ほどもお話しした「壁紙施工業者紹介サービス」はリンテック様の持つ全国北海道から沖縄までのネットワークを通じて、印刷会社様に最適な施工会社様を紹介させていただきます。

鈴木

日本全国、地域に合わせて施工会社様を印刷会社様にご紹介!

鶴野

なるほど、なぜリコーが施工業者を?と思っていましたが、その道のプロとタッグを組んで印刷会社様をサポートさせていただくという事なんですね!

そうなんです!さらにリンテック様の協力で提供できるサービスとして 「壁紙用メディア紹介サービス」をご用意しています!

藤本
鶴野

なるほど、確かに課題の一つにメディアの安全性というのもありましたね。このメディア紹介というのはどういうサービスでしょうか?

壁紙って実は防火認定だったりF☆☆☆☆認定というホルムアルデヒドの基準だったりメディアに求められる基準が多いんです。しかもメディアと印刷する機械・インクの組み合わせで状況は変わるので、うっかり安易に印刷・施工してしまうと大変な問題が発生しかねないものなんです。

鈴木
鶴野

なるほど…、なんだか事業化のハードルが一気に上がりましたね。専門性が求められる、ということですよね。

そうなんです。でも裏を返せば、対応できれば大きく商機があるということではないでしょうか?そのためにこの壁紙事業化パックでは、リコーのインクジェットプリンターに適したメディアを印刷会社様に紹介させていただきます。

鈴木
鶴野

それは安心ですね!確かに参入が簡単ではないことは他社差別化に繋がりそうです。至れり尽くせりですね。

はい、壁紙事業化のことなら丸っとこれで解決、を目指したパックなので、ぜひこの機会に検討いただきたいです。印刷会社様×施工会社様×リコージャパンで新規ビジネスを「共創」していきたいですね。我こそは、という印刷会社様はぜひお声がけください。

藤本

4.印刷会社の事例の紹介

鶴野

藤本さん、最後ずいぶん商売っ気たっぷりな締めくくりをしていただきましたが、水を差すようですが実際に事業化できている印刷会社様っていらっしゃるんですか?

おっと、そこは気になりますよね~。実は、いらっしゃるんです。僭越ながらわたくし藤本がその印刷会社様にインタビューに行ってまいりましたので、ご覧ください!

藤本

リコーのインクジェット・ワールド#5 RICOH Ri 2000 1分動画

ユニオンネットワーク株式会社様の事例をご紹介

鶴野

なるほど、既に事業化されている印刷会社様もいらっしゃるんですね!これは心強い!

事例に出ていただいたユニオンネットワーク様は、実際私たちから施工会社様を紹介させていただいてビジネス展開されてるんですよ!「ProLが新しいビジネスを作ってくれているよ!」なんて嬉しい言葉もいただいちゃいました。

藤本

5.まとめ

鶴野

いかがでしたでしょうか。壁紙を新規事業に!と最初に聞いた時は「難しそう…」と感じましたが、5つの課題の解決の道筋が見えると「なんだか行けそうかも…!」という気持ちが湧いてきました。

読んでいただいた印刷会社の皆様にもそう思ってもらえると嬉しいですね♪

藤本

ProL de 壁紙事業化パックで5つの課題を丸っと解決!

新規事業を作っていくのは、いま多くの印刷会社様にとって至上命題と思います!そこを私たちがお手伝い出来たらこれ以上の喜びはないですね!

山下

この記事が何か1つでも印刷会社の未来に繋がるヒントになればうれしいです。

鈴木
鶴野

藤本さん、山下さん、鈴木さん、今日はありがとうございました。

本コラムの内容や、コラム内でご紹介した「ProL de 壁紙事業化パック」を分かりやすく資料にまとめましたので、ぜひ改めてゆっくりご覧いただければと思います。

印刷会社がいま“壁紙ビジネス”を始めるべき理由と秘策を大公開!
<印刷会社がいま“壁紙ビジネス”を始めるべき理由と秘策を大公開!はこちら>

早速「ProL de 壁紙事業化パック」を検討してみたいよ!という方がいらっしゃいましたら是非こちらからお問い合わせください!
<ProLで壁紙事業化パックの具体的なご相談はこちら>

皆様からのご連絡、担当一同お待ちしています!

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