JP2023・印刷DX展
リコージャパンブースレポート
JP産業展協会主催にて、2023年5月18日・19日に「JP2023・印刷DX展」が開催されました。
今回のテーマは「変わる需要、変える供給~可能性を価値に変換する印刷産業のニューテクノロジー~」。いよいよAfterコロナとなり世の中の情勢がスピーディーに変わりゆく中で、印刷の機材やノウハウにテクノロジーを活用し、いかにそれぞれの印刷会社が持つ強みを価値のあるものにどう変えていくのか、ということに焦点を当てた各ブースで、印刷会社・メーカーなどの印刷業界に関わる会社が活発に情報交換を行う場となりました。
そんなJP2023で、リコージャパンがどのような展示を行い、印刷会社様の価値変換・DXに繋がる内容をご紹介したか、レポートさせていただきます。
テーマは「RICOH BUSINESS BOOSTER」!
今年のリコージャパンブースのコンセプトは「RICOH BUSINESS BOOSTER」。昨年度から継続して印刷会社様に提案させていただいている、「仕事を創る」・「仕事を回す」・「仕事が見える」という3つのテーマで印刷会社様とリコージャパンによる価値共創を行っていきたい、というコンセプトです。
今回のコンセプトは「RICOH BUSINESS BOOSTER」!
「仕事を創る」・「仕事を回す」・「仕事が見える」の3つの視点でご紹介!
インクジェットで「仕事を創る」!
まず最初に「仕事を創る」、の点では、昨年以来IGAS2022やpage2023でも大きく取り上げた“インクジェットプリンターを活用した新規ビジネス創造”をご紹介させていただきました!
特に多くのお客様から関心をいただいていたのが、B2+サイズ対応の枚葉インクジェットプリンター「RICOH Pro Z75」のサンプル展示コーナーです。今後発売予定のリコーの最新インクジェットプリンターであるRICOH Pro Z75の関西地区での初サンプル展示ということもあり、多くの方が足を止めてチェックされていました。
多くの方に関心をいただいたRICOH Pro Z75、発売までもう少々お待ちください!
B2+のサイズで最高4,500枚/時の生産性に加え自動両面印刷にも対応、ということから、従来のPOD機では作れないサイズのパッケージ製作であったり、記念アルバム・DMなどの高い生産力と用紙対応力の双方が求められる印刷物を取り扱っている印刷会社様から特に大きな関心をいただいておりました。「これならオフセットでは採算面で受注できなかった仕事も対応できそう」という嬉しい声も。今後の発売に向けたリコーの展開にぜひご注目ください。
また、ガーメントプリンターを活用した紙以外の商材作りのコーナーでは、「大きな設備投資なく、既存のユーザーに対してでもすぐに始められる新しいビジネスを検討したい」という印刷会社様から大きな反響をいただきました。
始めやすい新規ビジネス!と注目を集めたインクジェットコーナー
40万円弱の導入費用からスタートでき、手軽にTシャツ・トートバッグ・ポーチなどのグッズ生産を行うことのできるRICOH Ri 100でまずはビジネスの足掛かりをつくり、ニーズが増えてきたらより生産力の高いRICOH Ri 2000で本格的にガーメントビジネスの展開を推進する、というようなストーリーはいかがでしょうか?
誰でも・カンタンに・短時間で色合わせ!で効率的に「仕事を回す」
次に「仕事を回す」の観点では、今多くの印刷会社様から大注目をいただいている昨秋発売の新ソリューション「RICOH Auto Color Adjuster」をご紹介。今回のリコーブースでも入口の一番目立つところに設置され、通りがかるお客様が思わず足を止める姿を多くお見かけしました。
これは今の色合わせの仕事が格段に楽になるかも…!との声多数でした
RICOH Auto Color Adjusterの特徴は、印刷会社様にとってご苦労が多い「色調整・色合わせ」に関する業務をより簡単にしてくれるところです。大きく2つの機能があり、1つ目が毎日のPOD機のキャリブレーションや複数台のPOD機間の色合わせを時間短縮できるようになる「かんたん色調整」機能、2つ目がクライアントから支給された色見本にPOD機の印刷物の色を合わせる作業を誰でも短時間で出来るようになる「色見本合わせ」機能です。
「これがあれば毎日の色調整の時間が減って生産性が上がりそう」、「今まで特定の人に負担がかかっていたトーンカーブ調整作業が軽減できるかも」、「クライアントに対して、しっかり色管理しているエビデンスにもなりそうだね」など様々な反響をいただいておりました。毎日の色管理・色合わせで苦労している印刷会社様は、ぜひチェックしてみてください。
環境の「見える化」はいま多くの印刷会社様が大注目!
最後に3つ目の「仕事が見える」では、ブースの中でも一際多くの方が立ち止まり常に人だかりができていた、「環境センサー」&「Co2排出量見える化ソリューション」をご紹介させていただきます。
常に盛況だった「環境の見える化」ソリューションコーナー
RICOH EH 環境センサー、は読んで字のごとし、のソリューションで、センサーを印刷作業場に設置して、「温度」「湿度」「CO2濃度」などのデータを全自動で常時取得できる、というものです。
出来ることはシンプルですが、印刷会社にとって温度はインキの流動性などに影響を与え、湿度は印刷用紙の状態や静電気発生に影響する大きな要素。印刷物の品質向上のためには常にチェックしたいところですが、目視でのチェックが面倒だったり、異常があっても気づかない、などの課題をよく印刷会社様からうかがいます。実はこちらのセンサー、そんな課題が解決するという小さな優れもの。いつでもどこでも、オンライン上でデータが確認できるうえに、異常時にはアラートを通知してくれるのです。
CO2濃度の計測要否で2種類の大きさのセンサーをご用意
しかもこちら、室内の光で充電できるため、電池交換や配線なども不要。いまの環境にそのまま設置が可能なところもポイントです。環境の見える化で印刷品質向上を目指したい、という会社様にはぴったりの一品です。
またこちらの環境センサー以外にも、「POD機のCO2排出量を見える化する」という取り組みについても展示を行いました。CO2排出量の低減が社会的課題となる中で、クライアントからの要望やSDGsへの対応に向けてカーボンオフセットの重要性はさらに増大しているのではないでしょうか?カーボンオフセットへの対応の一助として、リコーではPOD機で印刷した際の電力使用量やトナーの使用量、そしてCO2排出量を簡単に算出する仕組みを今後ご提供予定です。
印刷ワークフローの中でのCO2排出量算出補助ツール活用イメージをご紹介
見える化による環境配慮は今後すべての企業に求められてくることですので、RICOH BUSINESS BOOSTERのコンセプトで、印刷会社様と共に取り組んでいきたいと考えています。
まとめ
新型コロナウイルスも一定の落ち着きを見せ、来場者も昨年より大幅に増加したJP2023・印刷DX展では、このタイミングで新規ビジネスや業務効率化・仕事の見える化などに積極的に取り組もうという声も非常に増えているように感じました。
リコージャパンは「RICOH BUSINESS BOOSTER」というコンセプトの元、そのような印刷会社様とタッグを組み、印刷会社様の先のクライアント様へより大きな価値提供を行っていけるよう共創活動を行っていきたいと考えております。
今回ご紹介した内容に関して、詳しく知りたい!実機デモを見てみたい!、などのご要望がございましたら、お気軽にこちらの問い合わせフォームよりご連絡ください。
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これからのリコージャパンの取り組みに、引き続きぜひご注目ください!