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<寶積先生に聞く!>POD機導入に使える2026年補助金:小規模事業者編 其の6:小規模事業者持続化補助金による小型POD機導入

今回はやや限定的な申請になりますが小規模事業者向けの補助金を活用したPOD機導入についてです。小規模事業者とは印刷業を含む製造業の場合は従業員数20名以下になります。資本金額は関係ありません。小規模事業者持続化補助金は、その名のとおり小規模事業者限定の補助金になります。

ノウハウの実践方法をまとめた
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目次

1. 小規模事業者持続化補助金の概要

小規模事業者持続化補助金は、販路開拓力が弱いため売上が伸びないなどの課題を抱える小規模事業者に対し、販売促進関連の費用を補助する制度です。申請する事業のイメージとしては、

  • 広告などによる販売促進強化
  • 新しい仕事の確保による受注強化
  • 新製品などの開発による売上UP

といった感じでしょうか。

項目 要件
補助対象事業 販路開拓等の取組の経費
補助対象者 小規模事業者
補助額(補助率) 一般型50万円(2/3)
賃金上げ特例200万円(2/3・赤字事業者の場合は3/4)

小規模事業者持続化補助金の公式ページ

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2. 小規模事業者持続化補助金の留意点

先程お話しした通り小規模事業者持続化補助金は販路開拓を目的とした補助金です。そのため、単なる生産設備として導入するのは趣旨とはやや異なります。この点については、小規模事業者持続化補助金の「よくある質問」にも記載されています。

別ウィンドウで開く 小規模事業者持続化補助金公式ページの「よくある質問」はこちら

Q3-23

機械装置等費で、補助対象外とされている「通常の事業活動のための費用、単なる取替え更新の機械装置等の購入」とは、具体的にどのようなことでしょうか。

A3-23

老朽化による単なる買替えや取替えなど、現在と同程度の性能の設備の導入などです。
このように事業活動で使う設備ではなく、販路開拓用途である点を念頭に置いておく必要があると思います。

3. 賃金引き上げ特例で補助額200万円に

小規模事業者持続化補助金の補助額は50万円ですが、賃金を引き上げる事業者に対しては150万円を加算する特例があります。これを活用しますと合計で200万円の補助を受けることができます。更に、事業者が赤字である場合の金額は200万円ですが補助率が2/3から3/4に引き上げられます。そのため、小型POD機導入の際での活用が可能ではないかと思っています。

賃金引き上げ特例の要件

賃金引き上げ特例の要件は、「補助事業の終了時点において、事業場内最低賃金が申請時の事業場内最低賃金より+50円以上であること」となっています。
事業所で働く最も低い時給の方(1名の場合もある)を引き上げるというものです。
全員のベースアップではありません。
小規模事業者の場合は人数も少ないので対応できる会社も多いです。

賃上げの算出と提出書類

事業場内最低賃金は、文字通り事業内の従業員を時給換算で算出します。
申請時に、「直近1か月分の賃金台帳の写し」「雇用条件(1日の所定労働時間、年間休日)が記載された書類(雇用契約書、労働条件通知書等)を提出し、設備導入等が完了した時点(事業完了時)の「賃金台帳の写し」「雇用条件記載書類」と比較して+50円の実施を確認するというものです。
例えば、1月の申請ならば12月の賃金台帳を申請時に提出し、完了月の賃金台帳と比較して成果を確認するということになります。
ちなみに賃金台帳は役員を除く従業員全員のものが必要です。なお、月給制の場合は、1か月平均所定労働時間数=(365日-1年の休日合計日数)×1日の所定労働時間数÷12か月で計算します。

賃金引き上げのタイミング

賃上げタイミングは、1回のみです。ものづくり補助金や省力化補助金のように3年~5年で上げ続ける必要はありません。

4. 申請のイメージ

ここまでしつこくお伝えした通り、当該補助金では販路開拓用途である点を外さないようにする必要があります。そこでPOD機を導入するなどの場合どのような方法があるのかについて考えてみたいと思います。

  • 印刷見本の製造
  • 校正・デザイン提案
  • 新たな商材・製品の受注

上記においてPOD機を活用するというイメージです。これらの申請であれば生産用途とは異なる「販路開拓用途」と言えるのではないかと思います。

5. 業務効率化(生産性向上)も対象

また小規模事業者持続化補助金では、販路開拓等の取組とあわせて行う業務効率化(生産性向上)のための取組も対象となっています。ここでもポイントはあくまでも販路開拓と「あわせる」事です。業務効率化(生産性向上)だけでの申請は対象外です。
先の4で挙げた申請イメージでは、印刷見本の製造で作成した見本のオンデマンド印刷や、校正・デザイン提案した印刷物をそのまま本生産に移行できるなどが業務効率化につながると考えています。
こういった内容も組みあわせて申請することで採択の確率が向上することになります。

6. まとめ

いかがでしょうか。小規模事業者持続化補助金でもPOD機導入時に活用が可能だという事がお分かりいただけたのではないでしょうか。

でも自社にこの制度が向いているのかなど、まだまだ不明な点も多いと思います。リコージャパンではそういったお悩みに対し個別相談会を実施し、各社に最適な制度についてアドバイスを行っています。是非リコージャパンの担当者へご相談ください。

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  • ただし無料の個別相談会はPOD機などのリコー製品を活用いただく場合に限りますので、ご注意ください。

本コラム筆者

株式会社GIMS 中小企業診断士 寶積 昌彦 氏

株式会社GIMS 中小企業診断士
印刷業界専門コンサルタント
寶積 昌彦 氏

立命館大学卒業後、ハマダ印刷機械株式会社入社。

各種印刷機、CTP等関連機器等多岐にわたる機械の営業担当を経て、営業管理・推進業務を担当。市場調査や製品開発企画とプロモーション、仕入商品・部材の調達管理や販売・製造台数の予測などの業務に従事。

その後、グラビア印刷会社の朋和産業株式会社に入社し、大手コンビニエンスチェーン、大手カフェチェーンの軟包材の営業を担当後、中小企業診断士として独立。独立後は公的機関の委嘱による中小企業支援を行う傍ら、印刷業界専門のコンサルティングを行う株式会社GIMSにも参画し印刷・製本会社の経営支援に従事している。

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