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f.ディライト様インタビュー 「快適をデザインする」新ビジネスのキモになったラテックスインクの力とは?

f.ディライト様インタビュー 「快適をデザインする」新ビジネスのキモになったラテックスインクの力とは?

近年印刷業界においては、オフセット・POD機に続く生産財として「インクジェットプリンター」に大きな注目が集まっています。Print Compassでは、そんなインクジェットに焦点を当てたコラム・「インクジェット研究所」にて、様々な情報を発信してまいります。

今回のインクジェット研究所では、インクジェットプリンターを活用してビジネスを拡大している印刷会社様にインタビューをさせていただきました!

今回Print Compass編集部のインクジェットプリンター担当・藤本がおじゃまさせていただいたのは、神奈川県横浜市にある印刷会社、株式会社f.ディライト様。「快適な空間の実現」を目指し、印刷物を通してクライアント企業の課題解決を推進していらっしゃいます。

インクジェットプリンターだからこそできる課題解決・価値提供とは何なのか。実際にどのような印刷物を作られているのか。商品に込められた想いもまじえて、うかがってまいりました。ぜひ最後までお楽しみください!

ノウハウの実践方法をまとめた
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目次

まるで住宅展示場!?なショールームに行ってみた

こんにちは!インクジェットプリンター活用の素敵な情報を求めて西へ東へ、リコージャパンの藤本です!

藤本

今回はインクジェットプリンター活用歴30年、印刷だけでなく印刷物を使った空間作りも行ってビジネスを拡大している会社がある…!という情報をGETし、神奈川県横浜市にある「株式会社f.ディライト様」の横浜ショールームにやってきました。早速入ってみましょう!

藤本

株式会社f.ディライト様

わぁ、とっても素敵な内装です!なんだか住宅展示場に来たような気持ちになりますね。印刷物や機械がたくさん並んでいるというわけでもなく、印刷会社さんのショールームというイメージとはちょっと違いますね。

藤本

ショールーム

伏木社長

藤本さん、こんにちは!ようこそいらっしゃいました。

伏木専務

お待ちしておりました。弊社のショールームはいかがですか?

本日お話をうかがう伏木社長(左)、伏木専務(右)

本日お話をうかがう伏木社長(左)、伏木専務(右)

代表取締役・伏⽊ 晶⼦さん

約30年前、専務の父が経営する会社に入社し飲食店などの販促提案に従事。長年のインクジェットプリンターや販促についての技術・ノウハウを元に、2018年に専務と共にf.ディライトを立ち上げ独立。既製品に囚われず、お客様の情報を聞いて最適な提案を行うよう心がけている。時に主婦目線で自宅でも活用できるインクジェット商材なども開発するなど、課題に根差した商材作りも。趣味はガーデニングと猫との時間。得意技は愛猫を甘やかすこと。全部猫たちがおやつの催促が上手すぎるせい。

専務取締役・伏木 栄二郎さん

インクジェットの持つ大きな可能性に魅せられ、販促ツールの制作に携わること30年超。大手飲食業など様々なクライアント企業との経験などを元に、社長と共にf.ディライトを設立。難しい案件に対してアイディアを捻りだし、「f.ディライトさんにして良かった」と言ってもらえるのが何よりの喜び。趣味はサーフィンと猫との時間。愛猫を抱っこすると何故かいつも前足でこちらのあごを押さえてくる。その微妙な距離が彼なりの愛情表現のはず。たぶん。

伏木社長、伏木専務、本日はよろしくお願いいたします!とても素敵なショールームでびっくりしていたところです。

藤本
伏木専務

ありがとうございます。今日はぜひ弊社のインクジェット商品について色々見ていってください。

f.ディライトってどんな会社?

早速ですが、f.ディライト様がどのようなお仕事をしているのか教えていただけますか?

藤本
伏木社長

はい。弊社は外食業界などを中心としたさまざまなクライアントに対し、インクジェット印刷や特殊印刷による看板や壁面装飾、店内装飾、オフィスインテリアなど様々な商品の提供を行っています。長年クライアント様が求める発色へのリクエストにお応えしてきた経験上、現在も電飾看板・メニュー表示などの発色に関してシビアに対処する事が出来ることを強みにしています。

社長も専務も、インクジェット印刷や特殊印刷の提案を30年以上行っているとうかがいました!まさにその道のプロ、という感じですね。

藤本
伏木専務

ありがとうございます。弊社はデザイナーも元々大手化粧品メーカーでデザインディレクターとして従事していた者がおり、クライアント様の先のお客様に響きやすいデザイン制作を出来るのもウリにしています。

なるほど、制作だけでなくデザインも行っているのですね。

藤本
伏木専務

はい。制作物にしてもデザインにしても、クライアント様の課題や目的をしっかりヒアリングして、最適なものをご提案できるよう心がけています。

伏木社長

店舗にしてもオフィスにしても空間ごとに課題は違いますから、印刷物を作って納めるだけではなく、「コンサルティング」や「空間づくり」といった企画・設計の部分にも力を入れています。

お客様にしっかり寄り添ったご提案を徹底されているんですね。提案される商品は様々だと思いますが、インクジェットプリンターを活用したものだとどんなものがあるのでしょうか?

藤本
伏木専務

一般的な看板に貼るような屋外広告はもちろんですが、車やロッカーなどのラッピング、展示会の装飾物、あと最近では壁紙シールなどもご依頼いただくことは多いです。

色々ありますね!インクジェットプリンターの用途の幅広さを感じます。

藤本
伏木社長

そうなんです。インクジェットならではの様々な商品をクライアント様の課題に合わせて提案できるのでとても重宝しています。ちなみにそれらの商品は、リコーさんのProLシリーズで印刷してますよ(笑)

インクジェットプリンターの用途の幅広さ

弊社の広幅インクジェット機をしっかりとアピールしていただきありがとうございます(笑)御社のビジネスのお役に立てていてうれしいです!

藤本
伏木専務

ちなみにさっき「窓に貼る広告」というお話をしましたが、実はいま、リコーさんのインクジェットプリンターの特徴を活かした<ある新商材>を売り出し中なんです

えっ!?そうなんですね。どんな商材なのか、とっても気になります…!

藤本

いままさに推進しようとしているビジネスとは!?

伏木社長

実はそれがこちら、デザインポリカなんです!

デザインポリカ

これは…。窓、でしょうか??

藤本
伏木社長

パッと見ただけではそんな反応になりますよね(笑)実はこれ、窓も壁紙も全部「デザインポリカ」という商品なんです。

そうなんですね!と言っても、壁紙は分かりますが窓がインクジェットで印刷した商品というのはどういうことでしょうか?

藤本
伏木専務

実はこれ、普通の窓じゃあないんです。“ポリカーボネート”という素材にメッシュスクリーンなどに印刷したデザインを張り付けて作った二重窓で「プリ窓」という商品名なんです。

高機能二重窓「プリ窓」誕生

https://www.fdelight.co.jp/primado/function.htmlより抜粋

なるほど!デザインが印刷された窓、ということですね!

藤本
伏木専務

おっしゃる通りです。

そして私気づいちゃいましたよ!“ポリカーボネート”を使って“好きなデザインを作れる”という商品、だから「デザインポリカ」というわけですね!?(ドヤッ)

藤本
伏木社長

藤本さん、このストレートなネーミングによくぞ気づいていただきました(笑)

それほどでも(照)普通の二重窓と違ってデザインを入れられるので、とっても素敵な空間になりますね!このデザインがインクジェットプリンターで印刷されたものということですね。

藤本
伏木専務

はい。1枚から作れるインクジェットだから、お客様ごとのインテリア・エクステリアに合わせて希望のデザインが作れちゃうんです。

なるほど~!しかもデザイン次第では、カーテンが無くても外から部屋の中が見えないみたいなこともできそうですね。

藤本
伏木社長

そうなんです。しかも非常に耐久性が高い上に、直射熱や冷気を遮断する効果も高いので、エアコン効率も大幅にアップするんですよ。

エアコン効率も大幅にアップ

見た目だけでなく機能面もすごい!窓から入ってくる日光は明るくていいけど、カーテンを付けないと直射熱で熱くなりすぎる、みたいなことってあると思うんですがそれが解決しちゃいそうですね。しかも自分好みのデザインに出来ちゃうなんてすごいです。

藤本
伏木専務

ありがとうございます。元々「WIN-AD」という窓に貼るタイプの広告の印刷や施工の仕事をしていたのですが、そこで藤本さんが言ってくれたようなお客様のお困り事が副次的に解決されたという声をいただいたのが商品化の源泉です。

お客様のお困り事が副次的に解決されたという声をいただいたのが商品化の源泉

そうなんですね~。ちなみにこの壁紙も同じデザインポリカということは同様の素材の商品なんでしょうか?

藤本
伏木社長

おっしゃる通りです!こちらは「プリ壁」という商品で、既存の壁の上にデザインシートを貼ったポリカーボネートを取り付けて二重壁にしたものですね。プリ窓と同様の断熱性はもちろん、耐水・遮音効果もあるんです。

こちらもデザイン+機能性というわけですね。とっても優れものですね~!

藤本

「プリ壁」

ここまでうかがってデザインポリカの良さは分かったのですが、先ほどおっしゃっていた「弊社のインクジェットプリンターならではの特徴」というのはどこにあるのでしょうか?

藤本

ベストマッチなインクがデザインポリカを生み出したんです!

伏木専務

はい、実はこのデザインポリカを生産しているのがこちら、リコーさんのProLなんです。

ProL

またまた登場の広幅インクジェット機ですが、この機械の特徴に秘密があるということでしょうか?

藤本
伏木専務

まさにそうです!デザインポリカを支える秘密がこちらの“ラテックスインク”です!

おお!確かに弊社の広幅インクジェット機であるProLシリーズはラテックスインクを採用していますが、それが“秘密”というのはどういうことですか?

藤本
伏木専務

はい、実はラテックスインクのほとんど「匂いがしない」という特徴がデザインポリカには必要だったんです。屋内で使うものなので、やはり匂いが強いと抵抗感がありますよね。インクジェットにも関わらず、匂いがほとんどしないというのは商品開発に向けて非常に大切なポイントでした。

なるほど!確かに「匂いが少ない」のはラテックスインクの大きな特徴ですね!たしかに…匂わないです!

藤本

「匂いが少ない」のはラテックスインクの大きな特徴

伏木社長

実際に嗅いでいただきありがとうございます(笑)このインクは本当にプリ窓・プリ壁とベストマッチで大変助かってます!

普段から過ごす空間だからこそ、こだわりが必要なポイントだったのですね。

藤本
伏木社長

そうなんです。しかも耐擦過性に優れているので貼り作業の際に痕跡が目立たないのもGOODポイントでした。実際このショールームのすべての部屋のプリ窓・プリ壁などをProLシリーズで印刷したのですが、貼り作業でまったくミスやムダが発生しなかったんです。

そういう意味でも、施工が必要な内装商品に最適だったんですね!

藤本
伏木専務

本当にそうですね!

伏木社長

デザインポリカに限らず、お客様に新たな商品、新たな価値提供をするときには、その「空間」には何が必要か、というのを弊社はこだわって提案していきます。インクジェットと言っても様々な種類がありますから、その商品、その提案に合わせて最適なインクや素材の組み合わせを見つけていく必要がありますね。

新たな価値提供をするときには、その「空間」には何が必要か

先ほどおっしゃっていた「ベストマッチ」を見つけていくことが大事、ということですね。インクジェットに限らず、新規商材開発のキーポイントになりそうです。

藤本

ご一緒できるパートナー企業も募集中です!

デザインポリカの商品としての素晴らしさや、なぜラテックスインクが重要だったか、など非常に面白いお話をうかがえました。最後にf.ディライト様の今後の方向性などぜひおきかせください!

藤本
伏木社長

はい。どこのロケーションにも「お悩み」は存在すると思っています。私たちf.ディライトはそんなお悩みを少しでも解決すべく、デザインポリカを活用した提案の推進を本格的に始めてまいります。

伏木専務

やはりお客様から喜びの声をいただけるのは何よりもうれしいですよね。デザインポリカはすでに「ショールームの製品が直射熱で触れなかったのがすっかり良くなった!おかげで製品に触れながら説明ができる」だったり、「冷暖房の効きが良くなって塾の生徒たちの学習環境がさらにいいものになった」のような声をいただいています。機能的な良さに加えて、会社やお店側のイメージを損なわないデザインで作れるということで大変好評いただいています。

伏木社長

やっぱりそういう声を聞くと本当に嬉しいですね。

素敵なお話です!どんな仕事も、その先にお客様の笑顔が想像できると非常にやりがいがありますよね。そんな感謝の声をいただけるのも、デザインポリカが非常に社会的意義のある商品だからだろうな、と改めて感じます。

藤本
伏木社長

そうですね。デザインポリカはもちろん、f.ディライトはこれからも「快適をデザインする」出力ビジネスの会社として、様々な業界の「お客様の歓びを広げる」活動を行っていきたいと思います。

伏木専務

そのためにはもちろん弊社だけの力では限界がありますから、我々の技術・ノウハウを活かしつつ、全国の印刷会社様とコラボレーションしてビジネス拡大ができれば、と思っています。

ご一緒できるパートナー企業も募集中です!

なるほど!コラボするパートナー企業様は絶賛募集中ということですね!

藤本
伏木専務

はい。もしこの記事を読んで「興味ある」と感じた会社様がいらっしゃれば、ぜひお声がけいただければと思います(笑)

読者の皆さま、もしご興味あればぜひご連絡いただければと思います!

藤本

伏木社長、伏木専務、本日はお忙しい中インタビューさせていただき、本当にありがとうございました!

藤本
伏木社長

ありがとうございました。

伏木専務

ありがとうございました。

まとめ

いかがでしたでしょうか。インクジェットを活用した新規ビジネスをまさに推進しようとしているf.ディライト様。デザインポリカにかける非常に熱い想いに、私・藤本も大きな感銘を受けました。

  • お客様のロケーションごとに異なるお悩みとしっかり向き合う
  • 課題に合わせたインク×素材で新たな商材を開発し提案をしていく

そんな素敵な印刷ビジネスにインクジェットプリンターが役立てる姿を見て、インクジェットの大きな可能性をまた一つ発見できた気持ちです。

まだインクジェットプリンターをビジネスに活用できていない、今よりもっとインクジェットビジネスを拡大していきたい。そんな想いをお持ちの印刷会社様、ぜひリコージャパンと一緒にビジネスを考えてみませんか?まずはざっくばらんな打合せからも結構ですので、下記ページよりお気軽にご相談ください。

▶インクジェットビジネスの相談はこちらから

また最後に伏木専務もおっしゃっていましたが、f.ディライト様はデザインポリカを共に推進するパートナー企業を募集中ということですので、ご興味のある方はぜひ下記f.ディライト様のWebサイトよりお問い合わせください。

f.ディライト様、今回はインタビューのご協力、本当にありがとうございました!

株式会社f.ディライト

会社情報

事業内容:インクジェット及び特殊印刷によるコンサルティング
所在地:神奈川県横浜市青葉区鉄町1209
電話番号:045-500-9037
代表取締役:伏木 晶子
https://www.fdelight.co.jp/dp/index.html

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