イベント販促物は紙だけじゃない!印刷会社ならではの企画提案とは?

イベント販促物は紙だけじゃない!印刷会社ならではの企画提案とは?

企業や自治体などが、自社店舗やショッピングモール、公共スペースなど人が集まる場所で開催するイベント。その目的は、商品・サービスの告知や見込客の発掘、地域活性化、メッセージの発信などさまざまです。ただ、どのイベントでも共通する目的は、良質な顧客体験の提供。参加したファミリー層や子どもなどにイベントを楽しんでもらうことで、主催する企業や団体とのつながりを生み、理解を深めてもらうことを目指しています。

そんな状況にある印刷業界においてこれから先大切になるのは、イベントの内容をユーザーに伝えるためのポスターやPOP、パンフレットやチラシなどの媒体です。イベントは、印刷会社にとって紙の印刷物の需要が生まれる機会なのです。

ただ近年ではデジタルデバイスを使った施策なども増え、イベントで使うツールは多様化しています。スマートフォンが普及してユーザーの情報収集方法も変わる中、これまでと同じようにポスターやチラシなど紙媒体の印刷だけを請け負っていてもジリ貧であると、危機感を抱いている印刷会社の方も多いのではないでしょうか。

実際に経済産業省工業統計によると、印刷市場の規模、また印刷事業所や従業員数は年々減少。2005年から2015年の10年間で、市場規模は7.1兆円から5.4兆円になり、24%低下しています。事業所数も37万から28万、印刷業で働く従業員の数も3.2万人から2.2万人にまで減りました。経済産業省は、今後もさらに減少すると予測しています。


イベント販促物は紙だけじゃない!印刷会社ならではの企画提案とは?

そんな状況にある印刷業界においてこれから先大切になるのは、イベントの印刷物をただ提案するのではなく、印刷会社の強みを活かしてクライアントの真のニーズである良質な体験提供に貢献できる施策を提案すること。そこで今回は、印刷物以外のコンテンツ活用も含めた、新しい領域での提案に役立つヒントをご紹介します!

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目次

そもそもイベントの目的は?

これまで主に紙媒体でクライアントのイベント成功をサポートしてきた印刷会社。今後、新しい提案をしていくためには、改めてイベントの目的に立ち返りクライアントのニーズを整理する必要があります。クライアントがイベントで達成したいことは、次のとおりです。

  • 商品の認知拡大、活動の理解促進
  • 体験価値の提供によるファン化
  • 地域活性化(シティプロモーション)

イベントの開催場所や規模によっても、その目的はさまざま。イベントのゴールに応じて、それに適したツールやコンテンツを選択して施策を実施する必要があります。つまり、紙媒体はイベントのツールのひとつでしかありません。印刷会社だからと紙媒体の制作にこだわっていては、チャンスを逃してしまうかもしれません。クライアントの求めるものを満たせるツールを、紙以外も含めて提案していく必要があるのです。

印刷会社は、これまでクライアントのクリエイティブを手がけて得た知見や企画力を新メディアでも活用できるという強みがあります。紙に印刷してきたコンテンツを紙以外の媒体で活用することを踏まえて新たな提案をすれば、競合との差別化も図れます。次からは、紙媒体の制作から一歩を踏み出すための事例をふたつ、ご紹介します。

事例1:「ポスターマッピング」でイベントの認知を上げよう!

イベントの告知やブースへの顧客の呼び込み、商品・活動の訴求に欠かせないのがポスターです。ただ、クライアントの中には、ポスターの訴求力の弱さや、費用対効果に対する疑問を感じている企業もいます。

ポスターの目的に立ち返れば、その価値を最大限に利用するヒントが見えてきます。ポスターの役割とは、一瞬で人の目に留まり、伝えること。ポスターがその効果を発揮できる施策の提案をすることで、クライアントがポスターの価値を再発見することにつながります。

ポスターマッピングとは?

ポスターを活用した新しい施策が、「ポスターマッピング」です。ポスターマッピングとは、紙のポスターと、プロジェクションマッピングを組み合わせた施策。イベント掲示物の定番であるポスターを活用しながら、紙ならではの訴求力を上げる見せ方ができる新しい方法です。

ポスターマッピングの実施方法

まずはポスター部分と投影する動画(プロジェクションマッピング)部分を分けずに、ポスター部分を含めたままひとつの動画データを作成します。次に、そこからポスター部分のデータだけを抜き取り、紙のポスターを印刷します。あとは、その紙のポスターに、紙のポスター部分を抜き取った動画をプロジェクターで投影することでポスターへのプロジェクションマッピングができるようになります。壁やスクリーンからの距離が短い超短焦点プロジェクターを使用すれば、店舗や狭いスペースの限られたブースでも、場所をとらずに投影することが可能です。

ポスターマッピングの実施方法

価値ある提案で必要とされるポスターを作ろう

ポスターマッピングでの投影に適しているのは、使い方の説明をすることで魅力が伝わる商品や、カラーバリエーションが豊かなアイテム、また、広がるイメージを動画を使って伝えたいシーンです。シンプルなポスターと動画を組み合わせることで、紙だけでは伝わらない魅力をイメージ豊かに訴求することができます。

そして何よりも、何かを伝えるにはまずは立ち止まってもらう必要があります。そのための「誰もが立ち止まるポスター」を実現します。

印刷会社にとって扱い慣れたポスターに加えて、動画コンテンツと一般的なプロジェクターを用意すれば実施できる施策のため、印刷会社が既存の仕事の延長線上で提案することができます。設置や導線といったイベント制作の面でもクライアントと連携が必要なため、印刷物だけでは入り込めなかったクライアントの全体的な販促や認知拡大戦略に携われるというメリットも。印刷会社としては大きな設備投資は必要なく、デジタルコンテンツ制作や機器設置費用も含めた受注が可能になるため、売上アップも見込めます。

ポスターに代わる販促ツールを検討し始めているクライアントにも、ポスターの訴求力を高める施策を知ってもらえれば、印刷物の受注が減る心配もありません。

ちなみに、リコージャパンでは、ポスターマッピングの実施に最適な超短焦点プロジェクターの用意やデジタルサイネージのノウハウの提供が可能です。印刷会社が持つコンテンツ制作力とリコーの得意分野をかけあわせることで、クライアントに安定してサービスを提供してみませんか?

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事例2:ファミリー層の満足度を高めるコンテンツとは?

カーディーラーや不動産・保険など、ユーザーの興味を引き上げ商談につなげるために継続的に開催するイベントは多くあります。集客のためのポスティングチラシや、情報提供のために使うパンフレットなどの印刷でそのようなイベントに関わっている会社も多いのではないでしょうか。

ただ、人をイベントに呼べたはいいものの、本来の目的である商談や、受注に向けた継続的な来店になかなかつながらないという悩みを抱えるクライアントも。特にファミリー層向けのイベントでは課題が2つあると言われています。

ひとつは、「興味があっても子どもが騒いでゆっくり話を聞けない」こと。ファミリー層を呼ぶイベントを本当に成功させるためには「子どもも楽しめつつしっかり話もできるイベント設計」が大切なのです。もうひとつの課題は、イベント来場後のフォローの難しさです。たとえば、企業がイベントで商談ができたとしても、高額の商材はその場で契約を得るのはごく稀です。イベント後のフォローが商談後の購買の行方を左右しますが、画一的なDMやメルマガを送るだけではなかなか次回来店には結びつきません。

これら2つの課題を解決するアイデアをご紹介します。

事例2:ファミリー層の満足度を高めるコンテンツとは?

事例2:ファミリー層の満足度を高めるコンテンツとは?

クライアント企業が望むイベントを実現する施策とは?

クライアント企業にとってしっかりとお客様との商談時間が取れ、来場したファミリー層にとって思い出に残るものにするために欠かせないのが、子どもが参加して楽しめる企画です。

それを実現し、さらにファミリーに喜ばれるノベルティの提供や、イベント後のフォローにまでつながる企画としていま注目されているのが、紙アプリ衣類用プリンター、そして印刷会社の強みであるDMの組み合わせです。

紙アプリとは子どもが描いた絵をスキャンして大画面上で動かすことのできるイベントコンテンツ。衣類プリンターはその名の通りTシャツやトートバッグにその場で印刷を行えるプリンターですが、それらとDMをどのようにイベントで活用するのでしょうか?

自分が描いた絵が動く!子どもが楽しめるオリジナルゲーム

イベント会場に、子どもが絵を描けるスペースを用意。絵が完成したら、紙アプリでそのイラストをスキャンします。そのイラストが立体的な車となってビジョンに登場。実際に動き出してカーレースに参加します。子どもがお絵描きやゲームを楽しんでいる時間に、クライアント企業は親と商談することができます。

世界にひとつの喜ばれるノベルティ

衣類用プリンターRi 100を使えば、子どもが描いたイラストの画像データを “その場で” Tシャツやトートバッグなどのノベルティに印刷することができます。タイムリーに印刷してその場でお渡しできることで、お客様にとっては非常に良い体験となります。

また、子どもが描いたイラストはその後のフォローに向けてバリアブルDMに活用することでさらにファン化を促すことができます。自分の子どもの描いた絵が印刷されたそのお客様だけの特別なDMを受け取ったお客様は、クライアント企業にさらにポジティブな印象を感じ、次の来店に繋がりやすくなるとともに成約に繋がる可能性も高まるのではないでしょうか。

しかも紙アプリや衣類プリンターはクライアント企業が自身で使いこなせる簡単設計となっておりますので、印刷会社は工数的にも金額的にも大きな負担はありません。

このようにバリアブル印刷の技術など印刷会社の既存の強みと新しい技術を掛け合わせれば、「親世代へ訴求する時間を作る」「顧客体験の向上」「イベント後のフォロー」といったクライアントの目的を叶えられる価値を印刷会社が提供することができるのです。

世界にひとつの喜ばれるノベルティ

世界にひとつの喜ばれるノベルティ

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まとめ

クライアントのイベントは、印刷会社が売上を広げる大きなチャンス。イベント開催を含めた販促・広報戦略の企画から携わることができれば、印刷物に限らない顧客の課題解決に深く関わることができ、パートナー企業としての大きな信頼を得ることができるでしょう。クライアントとの良い関係を築くことが、結果的に印刷物のスムーズな受注につながり、価格競争から解放されることにもつながります。印刷会社のコンテンツ制作力を活かしたイベント企画提案で、ビジネスの幅を広げていきましょう!

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