<大公開!>クライアント100社に聞いた「印刷会社に求める姿」とは?

<大公開!>クライアント100社に聞いた「印刷会社に求める姿」とは?

クライアント企業の印刷物発注担当者の「本音」を知りたいと思ったことはありませんか?

クライアントの担当者の声を聞くことはとても重要です。要望をきちんとヒアリングし、何に困っているのか、印刷物の具体的な用途や期待する効果、自社への評価や改善点、今後会社として取り組もうとしている施策などを把握することで、改善や新たな提案のきっかけをつかむことにもつながるからです。担当者の信頼を得る、という意味でもしっかり相手個人や会社のことを知ることは重要でしょう。逆に担当者の気持ちに寄り添うことができなければ、不満に気付けなかったり、ニーズに追いつけなくなっていたりして、売上が落ちてしまうリスクもあります。

とはいえ、いざ対面している担当者の方から「本音」を聞くのは簡単なことではないと思います。

そこで、印刷物発注担当者が印刷会社に何を求めているのかを知るために、リコーの複合機を導入している企業約100社の生の声を、リコージャパンの営業マンがヒアリングしました。アンケートで得ることができたのは、印刷会社に期待していることや「ここをもっと頑張ってほしい!」という正直な要望。11の質問項目をカテゴリーに分けて、回答をピックアップして紹介します。すべての回答を収録した資料も無料でダウンロードできますので、ぜひご活用ください。

すべての質問への回答は、こちらから無料ダウンロードできます

ノウハウの実践方法をまとめた
資料を無料ダウンロード

目次

【印刷業選定編】印刷会社の探し方は?

質問①「印刷会社を探す方法は?話を聞いてみようと思う会社の基準は?」

印刷物を外注することを決めた後、企業はどのように印刷会社を探しているのでしょうか。印刷会社を探す方法としてもっとも多かったのは、以下のふたつです。

  • 以前からの付き合い

  • インターネット

「これまでの付き合いがあるから」という理由で印刷会社を決める企業が多い一方で、インターネットを使って新規発注先を探す企業も増えてきています。ホームページが受注のきっかけになる可能性もあるため、その役割も無視できません。安定して発注をもらえるクライアントがいるからという理由で、ホームページがない、あっても更新していないという印刷会社にとっては、気になる企業の声ですね。

また、この会社には話を聞いてみようと思うポイントとしては、「価格・コスト」がダントツで多数。料金の安さをきっかけに、問い合わせをする企業が多くいることがわかりました。

質問②「比較せずに印刷会社を選択する場合はありますか?それはなぜですか?」

コストや納期にシビアな会社は複数の印刷会社に見積りを依頼しますが、中には、比較検討せずにすぐ発注を決めるケースも。そんなときは、どんな理由でその会社を選んでいるのでしょうか。その回答結果としては、長い付き合いや、自社への理解度を挙げた会社が多くありました。

  • 以前からの付き合い

  • 自社のことを理解してくれているから

印刷会社を比較する要素はいろいろあるとはいえ、その中でも「付き合い」を重視して発注する企業が多いようです。クライアントから信頼を得てパートナーとして長く付き合うことが、価格や納期の競争にさらされない指名発注につながることがわかりました。

すべての質問への回答は、こちらから無料ダウンロードできます

【印刷物発注編】印刷の発注を決めるポイント

質問③「コスト以外の外注先選定理由はなんですか?価格以外に求めていることは?」

印刷会社の選定で重視されるのはコストですが、一方で、コスト以外にはどのような業者選定基準があるのでしょうか。「即対応」「品質」といった回答が多く寄せられましたが、以下のような営業面の理由もありました。

  • 効果的な印刷方法を提案してくれる

  • 新しい情報を提供してくれる

  • 成果が出るチラシとはどんなチラシなのかを知りたい

求められているのは、適切でスピーディな対応だけでなく、新しい提案や情報提供でした。ただ単に発注された印刷物を刷るのではなく、さらに効果的な印刷物や販促ツールを、印刷会社が持つノウハウを活かして提案することが求められています。また、紙の媒体だけでなく、最新の販促ツールなどの有益な情報を提供してくれるのが、クライアントが求めている営業の姿。受け身ではなく、積極的で細やかな営業活動が、価格以外の部分で魅力を感じてもらえることにつながるのがわかりました。

質問④「リピートオーダーしたいのはどんな会社ですか?またどんな営業をしてくれる会社ですか?」

リピートを決める理由として最も多く挙げられたのは、「価格・コスト」。そんな中、以下のような意見も多く寄せられました。

  • 品質の高さ

  • 即対応してくれる

  • 提案してくれる

価格の安さだけでなく、印刷の品質やレスポンスのスピードといった対応面での好感が次の発注につながるようです。また質問③と同様に、新しい提案を積極的に行うなど営業面の努力も、クライアントと長く付き合える会社となるためのポイントです。

質問⑤「ネット印刷ではない外注印刷物は、なぜネット印刷にしないのか?」

ネット印刷事業者の増加に伴い、彼らとの差別化をどう図るのかということは印刷会社にとって気になるポイントですよね。この質問に対しては、以下のような意見が集まりました。

  • 仕上がりの品質がわからないから

  • 校正出しができないから

  • 色味が合わない・思ったとおりにならないから

企業は「印刷物の品質を確認できない」という点からネット印刷を避ける傾向があるようです。クライアントに安心して発注してもらえるレベルの校正出しやハイクオリティな成果物が、選ばれる会社になるために必要だとわかりました。一方、細かい校正が必要のないコンテンツについては、ネット印刷に対するハードルが低くなるとも言えるでしょう。

質問⑥「社内のプリンターで印刷するか、印刷会社に外注するかの切り分けポイントは?」

オフィスのプリンターの性能がアップし、ある程度の印刷物がクライアント社内で用意できるようになったため、コスト削減のため社内の印刷機を使うケースもあるでしょう。ただ、社内で印刷せずにあえて印刷会社に外注しようと思うときはどんな理由があるのでしょうか。質問の反応として多かったのは、以下のような回答です。

  • 部数が多いとき

  • 高品質仕上がりを求めるとき

圧倒的に多かったのは、「部数が多いとき」という回答。部数が多ければ1部当たりの金額が下がりコスト面も見合うため、印刷会社に発注するケースが多いようです。具体的に「1,000枚以上」などと基準を決めている企業も。また、印刷物の品質を求めるときは、プロである印刷会社に発注するという声が多数ありました。「封筒と名刺のみ外注する」と、印刷物によって制作方法を分けている企業も。

すべての質問への回答は、こちらから無料ダウンロードできます

【営業編】印刷会社の営業職ってどう思われてるの?

質問⑦「印刷会社の営業はどんなイメージ?」

会社のイメージや、時には発注の有無も決めるのが営業担当の人柄やスキルです。いつも顔を合わせている営業に、どんな印象を持っているのか質問しました。その主な回答は次のとおり。

  • 対応が良く親切

  • 頼りになる

  • とくに印象なし

  • 提案してくれない

  • 御用聞き

「対応が良く親切」「頼りになる」といった好意的なイメージを持っている人もいる一方で、印象の良さも悪さも感じていないという回答も、残念ながら複数見られました。中には、積極的な提案がなく御用聞きに甘んじているという声もあったため、対応に不満を感じている人もいるようです。

質問⑧「印刷会社の営業の仕方で『もっとこうしたらいいのに』と思うことは?どんな営業をしてきたら、もっと話を聞いてみようと思いますか?」

営業に不満を感じている企業もいる中で、気になるのはその要望。「こうすればいいのに」という意見を聞いた質問には、次のような回答が寄せられました。

  • 新しい提案

  • デザインへのアドバイス

  • トレンドの情報提供

  • サンプルを色々見せてほしい

回答を見渡すと「提案してほしい」という回答が圧倒的に多数。また、トレンドや他社サンプルなど、自社の制作の役立つ情報の提供も求められています。クライアントの課題を掴んだうえで、価値ある提案を積極的に継続して行うことが、他社との差別化につながることがわかりました。

すべての質問への回答は、こちらから無料ダウンロードできます

【番外編】もっと知りたい!クライアントの要望と不満

質問⑨「印刷会社にワンストップで頼めたらいいなと思うことはありますか?」

なかなかこれまでと違う新しい提案ができない中、どうすればクライアントにもっと貢献できるのか悩んでいる印刷会社もいるかもしれません。この質問で得られたのは、デザインやデータといったコンテンツの作成もお願いしたいというクライアントの要望でした。

  • デザイン

  • データ修正・管理

コンテンツ関連の作業へのニーズが多く、その後の印刷工程も含めて印刷会社に一度に依頼したいと考えている企業が多くいることがわかりました。また、印刷物の「配布・配送」を頼みたいという回答も。

質問⑩「『この印刷会社の提案はすごかった』というような経験は?」

これからの営業活動の参考にしたいのが、顧客の感動体験です。この質問には、次のような回答が寄せられました。

  • ノベルティとして小ロットのPOPをつけてくれた

  • カタログのコンペで束見本を作ってきてくれた

  • 成功事例を紹介してくれた

  • 印刷の流れを理解してその上で提案してくれた

追加のサービスや、受注が決まっていない段階の見本作成といった対応に嬉しさを感じたという意見がありました。

印刷会社の的確でタイムリーな提案で信頼を得たという企業も。企業は、自社の事業やカラーを十分に理解した上で、自社に合ったアイデアを提案してほしいという要望を持っているようです。印象的な提案が、他社との差別化につながることがわかったアンケート結果でした。

質問⑪「『この印刷会社の提案は不満だ』と思ったことはありますか?」

クライアントからの受注が減っている印刷会社にとって、ドキッとしてしまうこの質問。どんな不満が寄せられたのでしょうか?

  • 金額だけを提示してくる

  • そもそも提案がない

印刷会社サイドからの積極的な提案をしない、いわゆる「御用聞き」営業に対して不満を持っているという回答が多くありました。機械的に金額を提示し、言われた通りに印刷をしているという営業の方は要注意です!

まとめ:印刷会社が目指すべき姿とは?

アンケートでわかった印刷会社へ発注を決めるポイントや今まで体験した嬉しかった対応は、クライアントともっとつながりを深めるためのヒントになりそうですね。

特に多かったのは「御用聞き営業」ではなく「提案型営業」を求めているという意見です。

<顧客が望む印刷会社(営業)の姿>

  • 企業が求めているのは「自社を理解した上での新しいアイデア」や「成功事例」の提案。

  • 自社にとって有益な情報を提供をしてくれる営業が求められている。

  • プロの印刷会社ならではのノウハウを提供することで他社との差別化が図れる。

クライアントの本質的な課題を徹底的に理解し、自社のノウハウを最大限活かした「期待した以上の提案」をすることで、印刷会社としてのより大きな価値を生むことができ、クライアント企業との信頼関係も高まっていくでしょう。

すべてのアンケート結果を掲載した資料からは、企業が印刷会社に求めるものがより詳細にわかります。
アンケート結果をまとめた資料は下記から。今後の営業活動の参考に、ぜひチェックしてみてください!

すべての質問への回答は、こちらから無料ダウンロードできます

売上アップを目指す 関連記事

関連する事例を見る

  • 無料相談受付中

    新規営業のヒントなど、お客様のご要望に合わせた情報提供・ご提案をさせていただきます

    無料で相談する

  • お役立ち資料を配布中

    印刷業界のこれからのヒントになるような役立つ資料を無料でダウンロードできます

    お役立ち資料を見る

  • メルマガ配信中

    印刷業界のこれからに役立つコラムやセミナー・イベントの開催情報をお届けします

    メルマガに登録する