今ある印刷機材で売上アップを狙う!<ユポ編>

今ある印刷機材で売上アップを狙う!<ユポ編>

デジタル化の流れや、スマートデバイスの普及によって印刷物の量は減少傾向。印刷会社は既存の紙への印刷だけでなく、新しい価値ある制作物を提供していかなければ、競争を生き残れません。
しかし、「印刷会社が役に立てる領域のどこに新しいニーズがあるのかわからない」「新しく設備投資する資金もない」という課題を持っている方もいるのではないでしょうか。

そこでこのコラムでは、今あるプロダクションプリンターを活用して今すぐ実践できる売上拡大のための施策をご紹介。
第二弾の今回は、印刷業界における耐水素材の代名詞とも言える「ユポ」による活用方法です。

ノウハウの実践方法をまとめた
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目次

合成紙「ユポ」とは

印刷業界では合成紙、耐水紙の代名詞として広く知られている「ユポ」。
株式会社ユポ・コーポレーションにより度重なる改良を続け、水に強いのは元より印刷による発色にも優れ、紙に比べ破れにくく、筆記性も高いことから、屋内外のポスター、掲示物から選挙の投票用紙まで、紙とフィルムの良さを兼ねそなえる、プリントメディアとして幅広く用いられている素材です。

合成紙「ユポ」とは?

ユポ×POD=耐水メディアの新しいカタチ

そんな優れた特性を持つユポですが、従来はその特性から特殊なインクを使用したオフセット印刷が主流のため、独自の技術や経験が必要であり、オペレーターによる小まめな板取りが必要となるなど、乾燥にも気を遣う素材…というのが、今までは一般的な考え方でした。もっと簡単に印刷ができたら様々な場面で活用できるのに…

リコージャパン株式会社ではそんな印刷会社からの声を受け、株式会社ユポ・コーポレーションとの協力により「熱を利用するプリンターではユポに印刷はできない」そんな旧来の常識を打ち破り「RICOH Pro Cシリーズ」において、ユポ「YPI」での最適な印刷条件を確立いたしました。
これにより、求められる設備投資のハードルも大きく下がり、ヤレの低減、小サイズへの対応により、従来難しかった小ロット、多品種、短納期での対応に掛かるコストも削減され、ユポと印刷市場の新たなニーズを満たすことが可能となりました。

使用に関するご注意

  • 合成紙ユポはあくまでもポリプロピレン素材のため、熱融解のリスクは存在します。
  • 誤った使い方をされると機器故障の原因となりますので、ご使用前にリコージャパンまでお問い合わせください。

ユポの小ロット活用事例

▼町内会の掲示物を一括受注!

●今までは…

  • ユポの印刷に必要な機材が無く外注に頼らざるを得ない
  • 必要な枚数は数十枚だがオフセットで印刷している
  • 季節の行事ごとに貼り変えたいけどコストが下げられない…
  • 屋外に掲示するためパウチが必須。でも工数が掛かる…
  • せっかくパウチしても掲示のために画鋲やパンチで穴が開くと水が染み込んでしまう

●「RICOH Pro Cシリーズ+ユポ」なら!

  • ユポの印刷に必要な設備コスト低下により内製が可能に!
  • 必要な数だけ1枚から印刷可能!
  • 内製化、刷版不要、乾燥時間不要で納期短縮!
  • 素材自体が水に強いためパウチ不要になり工数削減&耐久性向上!

結果:近所の評判を呼び、季節ごとの行事を一括受注!口コミで隣接する町からも発注!

事例画像:ニットク様

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今求められる環境対応

合成紙は樹脂を使用するという先入観で「環境への負荷が高い」と思われがちですが、企業の研究と廃棄技術の向上により地球環境に配慮した様々な製品が開発され、素材を使用する企業側にとってもCO2の削減やSDGs目標への貢献といった環境配慮をPRできる素材として注目度が高まっています。

▼ユポ・コーポレーションによる「減プラ」の取り組み

ユポ・コーポレーションによる「減プラ」の取り組み

ユポはその独自の製法により無数の小さな空気の穴(ミクロボイド)が空いており、光の乱反射を利用することで独自の紙の風合いや筆記性を高めています。この無数の空気の穴が存在することで、少ないプラスチック量で厚みを出せるため、同程度の厚みの他フィルムと比べて樹脂の使用量を半分以上削減できます。

減プラ図1:ユポ・コーポレーション調べ

(減プラ図1:ユポ・コーポレーション調べ)

紙にパウチ加工を行っている制作物をユポで制作するだけで、耐水性はそのまま、プラスチック使用量を半分程度に削減できます。加工の手間も減らし、環境対応と作業の効率化が同時に実現できます。

減プラ図2:ユポ・コーポレーション調べ

(減プラ図2:ユポ・コーポレーション調べ)

▼環境対応グレード「ユポグリーンシリーズ」

なかでも「ユポグリーンシリーズ」は従来品の主原料である化石燃料由来樹脂の一部を植物由来のオレフィン系バイオマス樹脂で代替配合した環境対応グレードです。

このオレフィン系バイオマス樹脂はサトウキビなどの植物を原料としたもので、植物が育成する際に光合成を行い大気中のCO2を吸収するため、廃棄焼却時に放出されたCO2をゼロとみなすことができるカーボンニュートラルな原料です。

バイオマス樹脂とは

そのため「ユポグリーンシリーズ」を使用した印刷物には下記のような文言・マークで環境対応をPRできます。

株式会社ユポ・コーポレーション

  • マークをご使用になられるには株式会社ユポ・コーポレーションの許諾が必要です。
  • ユポグリーンシリーズ「ウルトラユポ」はRICOH Pro C7200Sシリーズのみ対応しております。

このように合成紙も様々な研究開発により日々進化を遂げているのです。

まとめ

プロダクションプリンターによるユポへの印刷が可能となったことで、今まで難しかった小ロット・多品種・高耐久・高耐水といった場面に新たなビジネスチャンスが生まれてきました。
コストに見合わないにも関わらずやむを得ずオフセットで印刷をしていたり、受注できなかった仕事もプロダクションプリンターなら収益化が可能です!PODならではの強みを生かして、今ある機材で業績アップを狙いましょう!

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参考・出典

株式会社ユポ・コーポレーション
https://japan.yupo.com/

  • 「ユポ」及び「YUPO」、「ユポグリーン」、「ウルトラユポ」、「YPI」は株式会社ユポ・コーポレーションの登録商標です。

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