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リコージャパンがやってみた!特色トナー効果実証実験結果レポート

リコージャパンがやってみた!特色トナー効果実証実験結果レポート

「顧客に付加価値の高い印刷物を提案したい」「他社との差別化を図りたい」「できれば印刷単価の高い仕事を受注したい」いずれの印刷会社様もそうお考えなのではないでしょうか。
リコージャパンでは、印刷物の付加価値を高める方法の一つとして、特色トナーの活用をご提案しています。
ただ、特色トナーを使うと、顧客に高いからと断られる、そんな経験をされた方も多いかもしれません。それは特色トナーを使った印刷物の販促効果の高さを訴求できていないからかもしれません。
そこで、リコージャパンでは「特色トナーを使った印刷物は、CMYKのみの印刷物と比べて本当に効果があるのか?」いくつかの実証実験を試みました。

本コラムでは、それらの実証実験の内容と結果、そこからわかったことをまとめてあります。 是非ご覧ください。

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ノウハウの実践方法をまとめた
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目次

<実証実験第1弾>ゴールドトナーを使ったDM vs プロセスカラーのDM
DMを受け取ったお客様はどちらのDMの方に反応するのか?

実証実験の1つ目は、ゴールドトナーを使ったDMとプロセスカラーのDM、お客様はどちらのDMに反応するのか?リコージャパンのウェビナー集客DMで、ABテストを実施しました。

ウェビナー集客DMを使用したABテストの様子

プロセスカラーCMYKのみを使用したAのDMと特色カラーゴールドトナーを使用したBのDMの比較写真

左がプロセスカラー、右がゴールドトナーのDM。
両者の違いは僅かで、擬似金よりゴールドトナーの方が光沢感とメタル感が若干強い程度。この僅かな差でどれくらい結果に差が出るのかを見ることにしました。

【ABテスト実施内容】

  • DMのターゲットは、印刷会社のクライアントである一般企業の販促担当者やマーケティングに興味のある人(リコーのマーケティング支援サイトコラム「販促マーケのお悩み相談室」閲覧者)約1000名
  • それを半数に分け、プロセスカラーのDMとゴールドトナーのDMをそれぞれに配布
  • 効果測定項目:DMのQRコードを読んでサイトに訪問した率とウェビナーの申込数を比較

結果は?といいますと、ゴールドトナーのDMはプロセスカラーのDMに比べ、QRコードからサイトに訪問した率では190%、申込件数では133%と、いずれもゴールドトナーの圧勝でした。

プロセスカラー使用DMとゴールドトナー使用DMのQRコード閲覧数比較図

プロセスカラー使用DMの訪問者数は33人、ゴールドトナー使用DMの訪問者数は63人と、ゴールドトナー使用DMの方が1.9倍閲覧され、アクアセス率が190%であることを説明する図

プロセスカラーのDMとゴールドトナーのDMの申込件数比較図

プロセスカラー使用DMの申込件数は66人、ゴールドトナー使用DMの申込件数は88人と、ゴールドトナー使用DMの方が133.3%の申込を獲得したことを説明する図

クリエイティブではわずかな差でも、特色トナーを活用したDMの方が、お客様が行動を起こす割合が高いことが証明できたのです。
「DMの反応率が低い」「DMでもっと効果を出したい」と悩んでいるクライアント様は多いはず。そんなクライアント様に「ゴールドのような特色トナーを使うと、よりお客様に反応していただけるDM施策が打てますよ」とご提案してみてはいかがでしょうか。

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<実証実験第2弾>シルバートナーを使ったDM vs プロセスカラーのDM
DMを受け取ったお客様はどちらのDMの方に反応するのか?

実証実験の2つ目は、特色のシルバートナーを使ったDMとプロセスカラーのDMの効果比較です。

封筒、挨拶状、招待状、コースター2枚を使用したABテストの様子

特色のシルバートナーを使用したAの封筒、挨拶状、招待状、コースター2枚とプロセスカラーを使用したBの封筒、挨拶状、招待状、コースター2枚の比較写真

※DMの仕様:220×220mmの封書(封筒はトレーシングペーパーで中が見える仕様)
 ①封筒 ②挨拶状 ③招待状 ④コースター×2枚

今回のDMの特徴は、送り先が企業の代表取締役ということで、下記の点に注意しました。

<DMデザインで目指したこと>

  • 代表取締役社長宛て
     ⇒高級感(捨てられない、目に留まる、手元にも残る)を重視したデザイン
  • サイトにアクセスしやすい設計
     ⇒全てのツールにQRコードを目立つように配置
  • 社長から社員へ伝播しやすい設計
     ⇒申込QRコードを印刷したコースターを2枚同梱

さて、結果はと言いますと、QRコードからのサイトアクセス数は、シルバートナーを使用したDMの方が、CMYKのみのDMに比べて、サイトアクセス率145%!という結果でした。

シルバートナー使用DMとプロセスカラー使用DMのQRコードからサイトへのアクセス数比較図

シルバートナー使用DMのサイトアクセス数は48件、プロセスカラー使用DMの訪問者数は33件と、シルバートナー使用DMの方がアクアセス率145%であることを説明する図

更に面白い結果が出ました。
同梱したQRコード付きのコースターが威力を発揮することもわかったのです。これは、シルバートナーを使用したDMもCMYKのDMも同様だったのですが、DMに同梱したコースターからのアクセス数が最も多い結果となりました。これは、社長から社員にコースターが手渡されているということだと推察できます。申込ページへの全アクセス数のうち、コースターからのサイトアクセスが占める割合について詳細を見てみると、シルバートナーを使ったDMの方がCMYKのDMに比べて伝播率(社長から社員への手渡し率)でも144%という結果でした。

シルバートナー使用DMとプロセスカラー使用DMそれぞれに同梱したコースターからサイトへのアクセス数比較図

シルバートナー使用DMに同梱したコースターからのサイトアクセス数は全体の75%、プロセスカラー使用DMに同梱したコースターからのサイトアクセス数は全体の52%と、シルバートナー使用DMの方が伝播率144%であることを説明する図

今回の実証実験から言えることは、シルバートナーを使ったDMは、QRコードからサイトへのアクセスや他者への手渡しなど、顧客が行動を起こす比率が高いということです。
実証実験の第2弾でも特色トナーを使った販促物の効果が高いという結果となりました。

最近ではターゲットを絞り込んで、効果の出るリッチなDMを送りたい!というクライアントが増えています。そんなクライアント企業に対しては、今回のシルバートナーのコースターのように、封入するツールの点数が増えても効果の出るDMが提案できれば、1通当たりの単価UPも見込め、クライアント企業にとっても印刷会社様にとってもWin-Winの提案になると思います。ぜひお試しを!

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<実証実験第3弾>特色トナーを使ったチラシ vs プロセスカラーのチラシ
イベント会場で、お客様はどちらのチラシを選ぶのか!?

毎年池袋のサンシャインで開催される印刷機材展page。page2023のリコーブース内で、ものづくり補助金申請支援キャンペーンチラシをプロセスカラー(CMYKのみ)と特色カラー(ネオンピンク)の2種類用意し、お客様がどちらのチラシを持ち帰るかABテストを実施しました。

ものづくり補助金申請支援キャンペーンチラシを使用したABテストの様子

プロセスカラーCMYKのみを使用したAのチラシと特色カラーネオピンクを使用したBのチラシの比較写真

左がネオンピンクの特色カラーを使用したチラシ、右がプロセスカラー(CMYKのみ)のチラシです。一見したところ、ほとんど違いはありません。特色が特段際立つデザインや使い方にせず、プロセスカラーと全く同じデザインで制作し、純粋なネオンカラーの効果を測ることにしたのです。

リコージャパンブース

配布対象は、page2023リコージャパンブース(補助金コーナー)に来場してくださったお客様。配布方法は、カタログラックから取ってもらう方式をとり、実施期間2023年2月1日~2月3日の3日間で2つのABテストを実施しました。

【ABテスト実施方法】※2パターン実施

  • カタログラックに2種類のチラシを入れておき、お客様がどちらのチラシを持ち帰るか検証する(1日目)
  • カタログラックには1種類のみをセット(2日目はCMYKのチラシのみ、3日目は特色トナーチラシのみ)
    他のチラシもある中で、どちらの方が多く持ち帰っていただけるかを検証する

さてさて結果は?
まず初日ですが、2つのチラシを並べて置いた結果、お客様が持ち帰ってくださったチラシの枚数は、ネオンピンクの特色を使ったチラシが20枚に対して、CMYKのチラシが13枚。
お客様はCMYKのチラシより、ネオンピンクの特色を使ったチラシの方を多く持ち帰ってくださったという結果(特色トナーチラシの持ち帰り率はCMYKチラシの1.5倍以上)となりました。

プロセスカラー使用チラシと特色カラーネオピンク使用チラシの持ち帰り数比較図

プロセスカラー使用チラシの持ち帰り数は13枚、特色カラーネオピンク使用チラシの持ち帰り数は20枚と、特色カラーネオピンク使用チラシの方が持ち帰り数が1.5倍以上であることを説明する図

そして、2つ目のABテストの結果です。カタログラックには1種類のみをセットし、他のチラシもある中で、どちらのチラシが多く持ち帰っていただけるかを検証したところ、こちらでもネオンピンクを使った特色トナーチラシの圧勝。持ち帰り数だけでなく、来場者数で割った配布率でも特色が大きく勝利という結果になりました。

チラシの種類 チラシの持ち帰り数 ÷リコーブースアテンド数 ÷page全体来場者数
2日目:CMYK 29 29%
(アテンド数100名)
0.53%
(来場者数:5470名)
3日目:特色トナー 59 57%
(アテンド数104名)
0.81%
(来場者数:7302名)

2つのABテストから分かったことは

  • 同じデザイン・仕様なら特色トナーを使ったチラシの方がCMYKのチラシよりもお客様に選ばれる
  • 特色トナーを使ったチラシは、イベント会場の他のチラシの中でも目を引き、持ち帰ってもらえる確率が高い

ということです。
今後チラシを提案する際に「より手に取ってもらいやすいチラシを作りませんか」「イベントで映えるだけでなく、効果の高いチラシにしてみませんか?」といつもよりプラスオンの提案をして他社と差別化してみてはいかがでしょうか。

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まとめ

リコージャパンが行った特色トナーを使った実証実験の内容と結果をご紹介してまいりましたが、いかがでしたでしょうか? 特色トナーを活用したビジネスの可能性を感じていただける結果となっているのではないでしょうか。

あらためて、3つの実証実験から見えてきたことをまとめると

  • 特色トナーを使ったDMは通常のDMと比べてお客様が行動を起こしてくれる
    (反応率が高い)
  • 特色トナーを使ったDMは通常のDMと比べて他の人に見せたくなる(伝播率も高い)
  • 特色トナーを使った印刷物(チラシ)は通常のチラシと比べて興味をひきやすい
    (手に取って見てもらい、持ち帰ってもらえる)

クライアント企業に対して、販促効果の高い印刷提案をする際、特色トナーを使った提案は一つの切り口になると思います。
クライアント企業が望んでいるのは効果の高い印刷物。販促効果が高い印刷物をご提案できれば、他社との差別化はもちろん、受注率のアップや受注単価のアップも望めるのではないでしょうか。

今回の実証実験の結果をまとめた資料を無料でダウンロードいただけます。冊子として手元においていただいたり、クライアント企業への提案の際のネタとして活用いただける資料です。是非ダウンロードしてご活用ください。

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