<印刷提案の付加価値UP!>印刷会社が今後活用できる“Webサイト分析“とは?

<印刷提案の付加価値UP!>印刷会社が今後活用できる“Webサイト分析“とは?

新年度に向けて、付加価値の高い提案を行うことで新規顧客の獲得や既存顧客の囲い込み・リピーターの獲得といった戦略を考えている印刷会社様も多いのではないでしょうか?

さらに昨今の情勢も踏まえ、“印刷”のみの提案だけでなくデジタルなどを絡めた新しいビジネスの創出を考えていく必要もあるかと思います。

そこで本コラムでは、新規・リピート顧客の獲得や付加価値提案を行う上で、知っておくと便利な“Webサイト”や“ECサイト”を効果的に使うためのノウハウ『Webサイト分析』についてご紹介します。

「売上を伸ばすためにWebサイト分析!? 印刷会社に関係あるの!?」
「なんか難しそうだし、そもそもなぜ分析が必要なの!?」
と感じた方は必見!クライアント企業が求めている印刷物のニーズから見えてきたWebサイト分析の重要性やWebサイト分析を活用してできる販促提案についてお伝えします。
是非最後までご覧ください!

ノウハウの実践方法をまとめた
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目次

1. 必見! クライアント企業が求めている紙の販促物とは!?

印刷会社様が今後売上アップを狙うヒントとして、「クライアント企業は何を求めているか」を考えることは非常に大事な要素ではないでしょうか。
そこで昨年リコージャパンが一般企業の印刷物 発注担当者にアンケート実施した「クライアント企業の発注者“500人”に聞いた、印刷会社に求める姿とは!?」を参考に売上アップのヒントを見つけていきたいと思います。
このアンケートの中で“印刷会社様がよくクライアント企業より求められるといわれる3つの要素、「品質」「コスト」「販促効果」のうち、どれが本当に一番求められているのか”について聞いたところ、以下のように圧倒的大差で「販促効果」が最も求められている、という結果になりました。

アンケート結果

また、“印刷会社がどういったことをやってくれると嬉しいですか?”、“リピートしたい印刷会社の特徴を教えてください”という設問についても、下の図の通り、ここでも「販促効果」というキーワードがあり、クライアント企業は印刷物を発注した際に自社の売上に繋がる効果的なものを求めていることが分かります。

印刷会社がどういったことまでやってくれると嬉しいですか?

リピートしたい印刷会社の特徴を教えて下さい。

このようにクライアント企業が印刷物を発注する際、「印刷物の質」「安さ」という価値だけでなく、如何に効果的な印刷物を提供できるかが、今後印刷会社様の価値提供のポイントになりそうです。

そして販促効果を求めるということは、当然「どうやって効果を測定するの?」という課題にもあたります。
そこで販促効果を測定するのに役立つノウハウとして“Webサイト分析”が重要なカギになってくるのです。

2. Webサイト分析の重要性とは!?

では、“Webサイト分析”のノウハウを活用することによってどんなことが出来るのか。
“Webサイト分析”とは、一般的にWebサイト(会社のHPやECサイト)のアクセス状況を可視化し、あらゆる角度から分析することで施策の効果測定やサイトの改善を図ることをいいます。

そしてWeb分析を行う上で必要なのが、“Webサイト分析ツール”です。
このツールはWebサイトが「どれだけの人に見られているのか」、「どんな方法で見つけてくれたのか(Ex.検索や広告)」などの現状のアクセス状況をリアルタイムで計測することができます。
このツールと紙の印刷物を組み合わせて活用することにより、前段で課題に上げていた販促効果の測定ができるようになります。

例えば、紙DMを送付した前と後・ポスターを掲載した前と後では、どのくらいサイトへのアクセス数が増加したのか、その差分を見ることで紙の販促物の効果を把握する…というような使い方ができます。

さらにサイトのアクセス状況がわかることにより、「どんな商品(商材)のアクセスが多い=人気の商品なのか」、「どんなキーワードを検索しているのか」といったような紙だけでは取得することが難しかったクライアント企業の傾向値を把握することで、営業活動に応用したり、Web上での集客活動に反映したりと効率良く次の施策につなげることができます。

このようにWebサイト分析のノウハウがあれば、紙の施策がどれだけ効果があったのか測定ができるのはもちろんのこと、その結果からどのようなマーケティングアクションをすればよいか導き出すことができるようになるので、クライアント企業に対して“販促効果”を最大限に活用した紙の印刷物の提案ができるようになるのです。

3. Webサイト分析を今すぐ始めるのに最適!Google Analyticsの仕組みとメリットをご紹介!

「Webサイト分析の良さは分かったけど、いざ始めようと思うと費用や手間がかかりそう…」
そう思った方もご安心ください。
誰でも今すぐにWebサイト分析を始められるツールがあります。
Google社が提供している無料のWebサイト分析ツール「Google Analytics(グーグルアナリティクス)」です。
Google Analyticsはアカウントを持っていれば誰でも使えるツールとなっており、Webサイト分析を行なっている中小企業から大企業まで幅広く利用されています。
https://marketingplatform.google.com/intl/ja/about/analytics/

Google Analyticsは以下の4つを設定することで始めることができます。

  • 無料のGoogleアカウント作成
  • Google Analyticsへの登録
  • 分析したいWebサイトへトラッキングコード(データ計測用のコード)を設置
  • データを取得できているかの確認

Google Analyticsを設定することにより前段落で説明したような

  • Webサイトにどれだけの人がきているのか
  • どんな経路でサイトに来てくれた人が多いのか
  • どんなページ(商材)がよくみられているのか

等のデータを閲覧することができ、その情報と紙施策を組み合わせることでクライアント企業へWebサイト分析のノウハウを活かした付加価値提案が可能です。

※参考:実際のGoogle Analytics画面

■「自社のWebサイトにどれだけの人がきているのか」を調べるためのデータ

「自社のWebサイトにどれだけの人がきているのか」を調べるためのデータ

★用語解説
・ユーザー:対象のサイトに訪問した人の数
・新規ユーザー:対象のサイトに始めて訪問した人の数

■「どんな経路でサイトに来てくれた人が多いのか」を調べるためのデータ

「どんな経路でサイトに来てくれた人が多いのか」を調べるためのデータ

★用語解説
・Organic Search:Googleなどの検索エンジンで調べて自社のWebサイトに訪問してきた数
・Paid Search・Display:Web広告から自社のWebサイトへ訪問してきた数
・Email:Eメール(メルマガ等)から自社のWebサイトへ訪問してきた数
・Referral:外部のWebサイトから自社のWebサイトに訪問してきた数
・Social:ソーシャルメディア(Facebook・Twitter等)から自社のWebサイトに訪問してきた数

■「どんなページ(商材)がよくみられているのか」を調べるためのデータ

「どんなページ(商材)がよくみられているのか」を調べるためのデータ

★用語解説
・ページビュー数:対象のページが表示された回数

4. 印刷会社様がすぐにできるGoogle Analyticsを活用した販促提案・売上拡大の方法をご紹介!

Google Analyticsを活用することで、大きなコストをかけることなく印刷会社様の提案領域を広げることができます。
ここではGoogle Analyticsを活用してできる紙の販促施策提案をいくつかご紹介します。

① 年齢層や地域別ターゲティングによる紙の販促施策提案

Google Analyticsでは、「どんな年齢層・地域からアクセスが多いか」という情報が閲覧できるため、例えば“クライアント企業の商品をPRするのにどの地域・どんな年齢層に向けてDMやポスターを掲載すればよいか”を推測し提案に活用することができます。
これにより単にばらまくような紙の販促物提案ではなく、クライアント企業ごとに効果的な紙施策を提案となり他社との差別化に繋げることができます。

参考:Google Analytics 年齢層別データ

年代別データ

参考:Google Analytics 地域別データ

地域別データ

さらにDMやポスターの中にWebページに遷移するQRコードを埋め込むことでDMを送付した前後、ポスターを掲載した前後で、“どれくらいWebページにアクセスがあったのか、どれだけ申し込みがあったのか”を計測することでどこに問題があったのか可視化できます。
その結果を元に
「DMのデザインを変更してみよう!」
「サイトのページのデザインを少し変えてみよう!」
といった新しいビジネスチャンスも生まれる可能性が高くなります。

② Google Analyticsをさらに応用! 1to1のQRコードを使ったDMで更なる付加価値提案!

Google Analyticsをさらに効果的に使うのにおすすめなのが1to1のQRコードを使ったDMです。
紙のDMに、一人ひとり異なるQRコードをバリアブル印刷。そのDMからWebサイトにアクセスすると、「誰がアクセスしたのか」「どんなサイトを見たのか」等の情報を元にお客様の興味関心事を把握できます。
そのため次の施策を、一人ひとりに寄り添った効果的な内容に調整することが可能です。

このDMの活用例としては、カーディーラーが顧客に1to1のQRコード付き車検案内を送り、顧客がQRコード経由で閲覧したページに合わせて2回目に送るDMの内容を「①車検催促」・「②新車乗り換え」に分けて対応する、といった施策が考えられます。

車検DM

③ 自社のWebサイト・ECサイトから売上拡大に繋げる施策

Google Analyticsを活用しWebサイト分析をすることは、クライアント企業への提案だけにとどまるものではありません。自社のWebサイトやECサイトへ効果的に顧客を呼び込むことにも活用できるのではないでしょうか。

例えば“1番アクセス数の多い商材のページ=クライアント企業が興味のあるページ”という場合が多いので、「ページに遷移するWeb広告を配信する」という施策が打てると思います。
自社の商材に興味がある人と広告を通して接点を持つことができるため、今までよりも効率的に新規顧客獲得のきっかけを作り出すことができるのではないでしょうか。
このようにGoogle Analyticsのデータをうまく使うことで“販促効果を測定する”だけでなく、自社サイトへの新規顧客呼び込みにも使えるのです。

5. 今がチャンス!Google Analyticsを使ってみませんか!?

「Google Analyticsを使うことで様々なことができそうなのは分かったけど今から操作を覚えたり、知識を蓄えるのは大変そう…」
と思った方、実は今、Google Analyticsを使い始めるのは今がチャンスです!
2023年7月に現在多くの方が利用しているGoogle Analyticsの規格(ユニバーサルアナリティクス)から新しい規格(Googleアナリティクス4)へと変更されます。
https://support.google.com/analytics/answer/10089681?hl=ja

これにより従来のものから見え方・使い方が大幅に変更となり、今まで活用していた方も再度データ計測の設定を見直したり、使い方・活用方法を学習する必要があります。
そのため今からGoogle Analyticsを始める方も同じスタートラインで使い始めることができます。
この機会にGoogle Analyticsを活用してWebサイト分析を始めてみませんか?

6. まとめ

いかがでしたでしょうか。本コラムでは、Webサイト分析・ツールを活用してクライアント企業が求めているニーズから、紙の印刷物の提案をより付加価値の高い提案に変える方法や自社のサイトに新規顧客を呼び込む方法までをご紹介しました。
このような技術をうまく活用することで、既存の紙のビジネスと差別化したり、自社のWeb施策に応用したりとビジネス領域を広げることができます。
“Webサイト分析”と聞いて苦手意識を持つような方でも始めやすいような環境が整っていますので、今後の売上拡大のヒントにまずはGoogle Analyticsを触ってみるところから始めてみてはいかがでしょうか?

▶︎本コラム内でご紹介した販促提案についてもっと知りたい方はこちら!

脱・御用聞き営業!企業が本当にほしいDM印刷の提案とは?脱・御用聞き営業!企業が本当にほしいDM印刷の提案とは?

販促効果を測定できる提案をしましょう!販促効果を測定できる提案をしましょう!

※本コラムで記載しているGoogle、Google Analyticsは、Google LLCの商標または登録商標です
※QRコードは、株式会社デンソーウェーブの登録商標です

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