売上アップを目指す
2022/05/13
印刷業の未来に繋がる！売上拡大を狙う５つのヒント
季節の変わり目、売上アップのためにどんな取り組みをしようかと悩んでいる印刷会社様も多いのではないでしょうか？ そこで、Print Compass編集部が売上拡大につながるヒントをピックアップしました。
世の中の潮流やトレンド・デジタル技術を取り入れたソリューションに、話題のPOD機や加工機、インクジェットプリンターを活かしたビジネスアイデアなど、アプローチは多種多様。新しい顧客や新しい仕事を獲得するために、ぜひチェックしてみてください！
ノウハウの実践方法をまとめた
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1. ニューノーマルにSDGs……時代のニーズに合わせた特殊メディアで他社と差別化を
コロナ禍以降の社会における「ニューノーマル（＝新しい生活様式）」への対応や、世界的にも注目が集まり続けている「SDGs」。刻々と変わる時代のニーズに合わせて、印刷会社様にも新たな提案が求められています。
SDGsの観点や時代の流れで、デジタル化した販促物が採用される場面も増えてきましたが、紙の需要もなくなることはありません。ニューノーマルに対応した時代では、単に大量の印刷物を刷ってばらまくよりも、1to1のコミュニケーションを意識した小ロットの印刷物のニーズが高まっています。
また、環境に配慮した用紙や時代のニーズに合ったメディアも続々と登場してきました。
そういった「時代のニーズに合わせた、小ロット印刷と特殊メディアの掛け合わせでできるビジネスアイデア」をご紹介します。
抗菌・抗ウイルス・消臭効果を併せ持つ「ゼオミライ80G」
ゼオミライ80Gは、銀イオンを担持する物質「ゼオライト」を配合しているため、抗菌・抗ウイルス効果があり、ニューノーマルに対応した時代に最適なメディアです。そのうえ、消臭効果もあるのがめずらしいところ。単体でそれぞれの効果をもつ商品はほかにもありますが、ゼオミライなら一枚で三役を果たしてくれます。
和紙のような風合いは、さまざまな場面で馴染むことでしょう。飲食店の季節限定のお品書きやオリジナルのランチョンマット、お店のロゴを入れたマスクケースなど、清潔に保ちたいアイテムにも活躍します。消臭効果を活かして、靴底やクローゼットに入れる消臭シートをつくり、ノベルティなどとして配るのもおすすめです。
減プラスチックを叶える合成紙「ユポ」で、ポスターもパウチ要らず
印刷業界では、合成紙・耐水紙として広く知られてきたユポ。昔は特殊なインクを使用したオフセット印刷が主流だったため、やや扱いづらい素材でもありました。しかし、株式会社ユポ・コーポレーションとの協業により、近年「RICOH Pro Cシリーズ」での手軽な印刷が実現。これまで難しかった小ロットや多品種、短納期で対応でき、より便利な素材となりました。パウチ不要で耐水性が高いため、屋外のポスターやPOP、飲食店のメニューなどにぴったりです。
また、独自の製法で無数の小さな空気の穴を開けているため、少ないプラスチック層で厚みを出すことができるのもポイント。同程度の厚みの他フィルムと比べ、樹脂の使用量を半分以上削減できるエコな素材です。なかでも「ユポグリーンシリーズ」は、主原料の一部にバイオマス樹脂（カーボンニュートラル）を取り入れているため、環境に配慮した提案にも活用できる用紙です。
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2. POD機を活用すれば、独自の付加価値をもった「紙」の提案が可能に
2021年、印刷会社様のクライアント企業の発注担当者へ「いま、紙の印刷物に求めているものは？」という題材でアンケート調査を行ったところ、「紙ならではの効果的な施策がしたい」という回答が多く集まりました。デジタル化の流れが加速した昨今ですが、“紙”ならではの価値を提供することに関してはまだまだニーズが高いようです。紙の良さは、なんといっても五感に訴えられるところ。デジタルでは視覚や聴覚までのアプローチにとどまりがちですが、紙は手触りや風合いでも、そのメッセージを伝えることができます。手に取れるからこそ目を引き、記憶に残るのです。
デジタルになじみがない高齢者向けのツールはもちろん、デジタルネイティブにも好感度は大。若い世代にはDMなどが逆に目新しく感じられるため、予想外の効果を発揮することがあるようです。POD機をうまく使って付加価値をつけ、ニーズのあるターゲットに届けることが、これからの紙の活用方法といえるでしょう。
そんな紙の良さをさらに引き出すために、POD機だからこそ出来る付加価値のアイデアをご紹介します。
スペシャル感のある特色トナー
ネオンピンクやネオンイエロー、ゴールド、ホワイトといった特色トナーを、CMYKに加えて使用するのはいかがでしょうか。オフセット印刷では難しかった小ロット対応も受けられるため、お客様のご注文に応じて、柔軟な色の使い分けが可能です。ほかとは一風違った発色で、美しい印刷物がつくれます。
特色トナーを活用することで、いままでにないような表現や新しい印刷商材を生み出したり、お客様へ特別感を与えたりする体験を提供できます。
- ※特色トナーはRICOH Pro C7210S/C7200Sに対応しています
※特色トナーで印刷した印刷サンプルの数々
幅広い紙厚やメディアで他社と差別化！
長尺の紙やマグネットシートのような特殊シート、レザック66のような凸凹がある用紙などにも対応できるPOD機なら、これまでにない印刷商材を生み出すことも。三つ折りのパンフレットや冷蔵庫などに貼るマグネットのショップカード、厚紙をハリセン状に折ったスポーツの応援グッズなど、幅広いアイテムが制作できます。アイデア次第で、さまざまな角度からクライアント企業に貢献できるでしょう。
※RICOH Pro C9210/C9200で印刷したスポーツ応援グッズ
※RICOH Pro C5310S/C5300Sで印刷した凹凸紙（レザック66）
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3. 印刷物×デジタルの新たな体験が、印刷会社様の新しい価値になる！
コロナ禍の影響で人との接触や外出頻度が減り、オンラインでのコミュニケーションが増えたため、紙の印刷物をデジタル化する流れは大きく加速しました。一方でデジタル化によって「費用対効果が下がった」「制作の手間が増えた」といった意見も一定数みられ、紙の良さも再認識されています。
ですので、ニューノーマルに対応した時代では、紙でお客様との接点をつくり、デジタルツールで興味を深堀してもらう等のお互いの良さを組み合わせた連携は、今後さらに増えていくでしょう。
そこで、今後売上拡大を狙うために、紙とデジタルの魅力を掛け合わせたアイデアや、販促効果が「高められる・見える・分析できる」ような紙の施策を他社に先がけて提供していくのはいかがでしょうか。ここでは、印刷会社様の強みを活かし、いますぐできる紙とデジタルのビジネスアイデアをご紹介します。
DMからお客様の行動を追跡することで、興味関心事が分かる「1to1のQRコードを使ったDM」
紙のDMに、一人ひとり異なるQRコードをバリアブル印刷。そのDMからWebサイトにアクセスすると、「誰がアクセスしたのか」「どんなサイトを見たのか」等、お客様の行動が分かるDMです。
このDMの活用例としては、カーディーラーが顧客に1to1のQRコード付き車検案内を送り、顧客がQRコード経由で閲覧したページに合わせて2回目に送るDMの内容を「①車検催促」・「②新車乗り換え」に分けて対応する、などの施策が考えられます。
これまでのシンプルなDMでは測りにくかった販促効果が数字であらわれることで、お客様の興味関心事を把握。次の施策を、一人ひとりに寄り添った効果的な内容に調整することが可能です。
VR・AR技術を活用して、紙の販促物をより付加価値の高いものに
スマートフォンのARアプリを使って、紙のDMからWEBページに飛ばす、という取り組みはご存じの方も多いかと思います。その遷移先にVR（バーチャルリアリティー）のコンテンツを出したら、より面白い体験を顧客に与え、販促効果アップにつなげられるのではないでしょうか。
例えば、ARアプリで紙のチラシやDMをスキャンすると、VRのコンテンツへジャンプ。閲覧者は、旅行ならバーチャル観光、不動産ならバーチャル内見といったコンテンツを、臨場感たっぷりに楽しめます。
このように紙の販促物にひと工夫することで、チラシやDMの閲覧率が上がったり、来客率向上につながったりと販促効果アップが期待できそうです。
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4. POD機＆加工機の相乗効果で、さらなるバリューを生み出す
加工機をPOD機と併せて導入することで、コスト削減・生産性向上を叶えるだけでなく、印刷物にさらなる価値を生むことができます。組み合わせにより提案できる商材の幅を拡げて新たな顧客を獲得した印刷会社様も少なくありません。
ここでは、POD機と併せて使うことでより付加価値の高い印刷物を生み出す加工機の一例をご紹介します。
ヒサゴ社製フルオート片面PP加工ラミネーター
「PLS3310」
チケットやクーポンのように、バリアブル系のアイテムを印刷することが多いPOD機。小ロットの印刷物にラミネート加工をするのは手間がかかります。一方でニューノーマルに対応した社会では、印刷物の抗菌・除菌をするという用途でラミネート加工の需要は高まっています。
そこで、フルオートのラミネーターが大活躍。加工作業に必要な給紙～加工～フィルムカットの工程を自動で行うことが出来るので、手間を大幅に削減しつつ、美しい仕上がりを実現します。
※PLS3310で加工したサンプル
ホリゾン社製シートカット＆クリーサー
「Smart Slitter SMSL-100」
名刺やスタンプカードなど、小さな紙製品のカットや筋入れ加工がワンストップで。印刷した紙をプリンターから加工機まで運び、セットする手間がありません。また、対応するプリンターと加工機をすでにお使いいただいている場合、新たに買い足すのは接続モジュールだけでOK。既存設備も活用しながら、ミニマムからの自動化が可能です。
※Smart Slitter SMSL-100で加工したサンプル
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5. インクジェットプリンターで、新しいビジネスや顧客を獲得する
インクジェットプリンターは紙だけでなく、布や厚紙、段ボール、ガラスなどにも鮮やかに印刷できます。これまで紙の案件が中心だった印刷会社様も、こうした多様なメディアに印刷できるインクジェットプリンターを活用すれば、仕事の幅が増え、もっとさまざまな場面でクライアントへの価値提供領域が広がりそうです。新たな案件や顧客の獲得にもつながってくるでしょう。もともとは印刷物の校正機として使われることが多かったインクジェットプリンターは、いまやビジネスの幅を広げる“新たな武器”なのです。
そんなビジネスの幅を広げるインクジェットプリンターでできる印刷商材を、いくつかご紹介します。
オリジナリティたっぷりの壁紙や段ボール什器
インテリアの中で需要が伸びている市場といえば、壁紙。店舗やオフィスなどで、部屋ごとに違った壁紙を入れる事例が増えています。エレベーターやトイレといった小さな場所でも、がらりとイメージが変わるのでおすすめです。インクジェットプリンターなら、一枚からオリジナルの壁紙がつくれるため、スペシャル感のある空間が演出できます。
また、大判印刷に対応したUVフラットベッドプリンターを使えば、展示会用のパネルや段ボール什器なども製作可能。統一感のある空間は印象に残りやすく、お客様からも好評です。
※インクジェットプリンターで印刷した段ボール什器
※インクジェットプリンターで印刷した壁紙（自社オフィスの内装）
ガーメントプリンターでつくる、オリジナルの布グッズ
Tシャツやトレーナー、トートバッグなど、さまざまな布グッズをつくるのも簡単。オリジナルグッズ市場はとても勢いがあり、小規模店でもちょっとした店舗ノベルティをつくって、レジ横などで販売するシーンがよく見られるようになりました。販促だけでなく、直接売上に貢献できるようなグッズやノベルティの提案ができれば、紙の印刷物だけではアプローチが叶わなかったクライアントとの関係構築ができるかもしれません。
※ガーメントプリンターで製作したオリジナルグッズの数々
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まとめ
いかがでしょうか。 これから印刷会社の皆様が売上拡大を狙っていくなかで、お役に立てるヒントがあれば幸いです。
なじみのある機材や商材でも、使い方次第でぐっと提案の幅が広がります。時代のニーズを読みながら、これまでの枠にとらわれないアイデアを出していくことが、他社との差別化につながる最大のポイント。
そして、そうしたひらめきのヒントは、実物をさわったり、情報収集したりするところから生まれてくるものです。
本コラムでご紹介したさまざまなビジネスアイデアをRICOHのショールーム、RICOH Printing Innovation Center（プリンティングイノベーションセンター）で見て・触れて、体感することができます。
POD機や加工機の実機を使ったデモや印刷サンプル、実際の印刷会社様のビジネス事例などをご覧いただけるため、ご興味のある方は下記お申込みページよりお気軽にお問い合わせください。新しいビジネスの考案や売上拡大施策のアイデア探しなども、お手伝いさせていただきます。
ショールームをご覧いただくなかで、印刷会社様に新たなビジネスのインスピレーションが生まれますように。ご案内の準備を整えて、皆さまをお待ちしております！
